上げは建設、下げは破壊 2013年04月22日 (2013.04.22)
大きく動いた相場の後で、あれやこれや考えると気が滅入る。
旨い食いもののことでも考えていたい。
明けぼのやしら魚しろきこと一寸 芭蕉。
春になると九州では白魚を踊りで食わせる。
室見川に仕掛けが張られ、
とれたての白魚を、
生きたまま二杯酢の小鉢に泳がせ、飲み干す。
つくづく、日本は狭くなった。
九州の白魚や、富山の白エビも、
飛行機でたちまち築地に並ぶという。
風情がない、というと野暮か。
さてさて、相場の方はどうでしょうか。
東京市場は為替次第。
その為替は、100円が重く圧し掛かる。
黒田サプライズで上げた分を、帳消しにするのだろう。
相場は、11日高値から一段落として95円台をつけ、
現在戻しているが、弱々しい限り。
円安材料は出付くし、次は、
円高材料噴出を待っているところ。
95円を下に切ると92円台。
そこで止まるかどうか。春天井は、6月底へ。
金は焼け跡の釘拾い。
NYは弱い戻りを入れた後、もう一段の下げを入れる。
1300㌦を割れば、
そこからは買い場探しの相場になろう。
東京は、NYが戻しても、今度は円高で相殺。
NYの下げと、円高のダブルで、
4000円を見るところであろうか。
そこで買うかどうかを考えれば良い。
NYダウは、14500㌦を下に切ると危うくなってくる。
一日で300㌦、
さらには500㌦以上の下げが来る日も近いだろう。
上げ相場は、建設だから時間がかかる。
下げ相場は、一種の破壊だから早い。
もう新値を取って上に行く力はない。