黙々と売るべし 2013年04月19日 (2013.04.19)
何事も遣り過ぎはいけない。
判ってはいるけど、
相場は程々という処を知らず、行き過ぎが常である。
陽炎を見失ふまで近づきぬ 和江。
夏の季語のように感じられる陽炎は、
古来より春の季語である。
冬からの解放まもない陽の輝きを、ゆらゆらとした陽炎に重ねる。
売り方にとって、いまの相場は陽炎の如き陽の光。
ゆらゆらと遠くに見えるのは谷間の里。
あの里に、辿り着く事は出来るのだろうか。
買い方はかつて自分がいた頂が、
遠くにゆらゆら見えている。
また昇れるのだろうか。
現実に戻って、ドル円を見ると、
すでに天井を打った相場である。
故に黙々と売るべし。
円安が一段落し、
上げた分の調整第一波がやって来たと見る。
戻して二段下げは相場波動の掟。
その目処となるのは90円処か。
行き過ぎに対しては、調整も行き過ぎる。
それが相場の習性。
何事も遣りすぎはいけないが、相場は行き過ぎるのが常。
程々という処を知らない。
かくして、ペナント保合いの、一番長いところを作る。
そうして時間は過ぎて往き、動きが縮小。
これがペナントの慣性。
やがて、ぺナントは上放れ、円安に動こう。
それまでは、円安にするための円高がくる。
そうなると、金は大崩れ後に戻しても、
その円高でまた下げが始まる。
NY金は1200㌦台。
ただそこまで行けば底を打つ音が響く。
下げたものはまた上がる。
来週二十六日は月食。
往々にして相場の転換点となること多し。
下げた市場は、止まるべき地点。
上げた市場はそこが天井になろう。