証券ビュー

森羅万象

相場朧に霞むよし 2013年03月29日 (2013.03.29)

「春日」には“春の一日”と“春の太陽”という、2つの意味がある

そして、春の夜は「」である。

日をつつむ雲のいで来し春日かな  万太郎

ほんの一週前は、桜が咲いていました。

今は道行く人たちが、また外套を羽織る、

文字通りの冴え返りです

気温の急な変化で、お身体などは崩されておられませんか。

これから、また暖かくなっていきます。

ぼんやりと春は、おぼろで、霞む月明かり。

相場様も、足元がはっきりせず、千鳥足。

出直るまでは、あくせくしないで、力を貯めておくこと。

為替が、緩やかな円高基調。

それゆえ、国内商品もパッとしない。

NYでは、原油が噴いている。

東京ガソリンは三月の二点底から出直り基調。

八万円に乗せれば、勢いがつこうというもの。

同じ足取りで、白金が4750円で足場を固めて、

さあ、駆け上がろうかと言うところ。

ゴムが275円前後で、かれこれ半月、

横に長くたなびきたる。春は曙、枕草子の世界。

レンジが狭まり、さてどちらに抜けようか。

至極簡単な話で、抜けた方につけば良い。

だが、既にポジションは上伸を期待しての買い下がりが多いか。

上抜け追撃買い、下抜けは損切りドテン売り、といきたいところ。

だが、一般投資家は、なかなか損切りドテンができないもの。

ドテンして売ったところが底だった、となれば目も当てられない。

損切りドテンは福の神というが、運が悪いと、往復ビンタを食らう。

何事も、一朝一夕には行かぬ。