春の憂いは睡魔となる 2013年03月05日 (2013.03.05)
何かと節目が続きます。今日が下弦の月にして、啓蟄。
もぞもぞと、何か動き出す時期です。
海女とても陸こそよかれ桃の花 虚子。
桃の節句が終わってしまった。
これが終わると、今度は啓蟄である。
冬眠していた蛇や蛙などが、暖かさに誘われて穴から出てくる時節。
と辞書に載っているが、私が蛇や蛙なら、もう少し土の中にいたい。
実際に虫が活動を始めるのはもっと暖かくなってからである。
西で、東で、春の嵐が吹き荒れている。
北の嵐は吹雪。台風のような風に、雪が混じったようなものだとか。
聞くだけで震えてしまう。
嵐は相場にも。昨日の敵は、今日の友。
今日の友は明日の敵。
為替相場が、上へ下へと大忙しである。
国内商品相場も、為替に引きつられて、右往左往する。
この期間中は、短期取引に徹するか、じっと見ているだけにする。
短期取引も、運が悪い人は、買えば下がり、売れば上がる。
為替相場は、昨日は円高から円安に転じ、
明日はまた円安から円高に転じよう。
明日は明日の風が吹く。
先週まで吹いていた春の嵐も、今週は次第に収まってくるだろう。
蛇や蛙の代わりに、相場が動き出すのかもしれない。
高下収まれば、しばらく眠たい相場が続くことになろう。
春眠暁を覚えず。春暁は眠いもの。
相場も気だるくなってくる。
木蓮の風うけてものいうごとし(不如丘)。
お彼岸あたりからは、目が覚めてこよう。