大衆は常に間違っている 2013年01月22日 (2013.01.22)
行く睦月、逃げる如月、去る弥生。
その睦月も既に三分の二過ぎ。
齢を重ねると一日過ぎるのが早い。
戸に犬の寝がへる音や冬籠 蕪村。
寒さに弱いので、休み中は一歩も外に出ない。
我が家に犬の一匹もいれば、
乙な俳句のひとつでも捻り出せようが、
そんなものはいない。
都心では先週の雪がようやく溶け終わったというが、
この寒さでのたりのたりとも行かぬ。
思えば、のたりの句も蕪村であった。
相場も、のたりのたりと行きたいところ。
辛抱、辛抱。待てば海路の日よりあり、となるか、ならぬか。
円安の影響で国内商品はみんな高かった。
そろそろ、目先の円安もピークアウトする頃。
円高で、国内商品は何もかも下げよう。
ゴムは三尊天井、300円を割るときつい下げが来る。
東京金も、5,000円手前まで良く上げたもの。
お疲れ様でした。
3,000円をつけたとき、
当時茅場町にあ った田中貴金属本店には
換金売りの大行列ができた。
先物会社にも、換金希望のお客様が来た。
5,000円をつけると、
あのときのような換金売りが出てこよう。
これは大衆が間違っているのか?或いは正解か?
大衆は、常に間違うというのが相場世界の決まり文句である。
だとすれば、この金相場は
押したところを買うというのが正解、
ということになる。
長い目で見れば、円安は始まったところ。
相場は目先の行き過ぎを調整したあと、
狂乱物価時代並の商品高が到来するだろう。
ただ、それは、まだまだ先のことである。
https://www.toushinippou.co.jp/products/detail.php?product_id=30