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森羅万象

悲しみは雪のように    2013年01月16日 (2013.01.16)

降る雪や明治は遠くなりにけり(草田男)。

明治どころか、昭和も遠くなりにけりである。

 

台湾で育ったから、寒いのは身にこたえる。

 

現地では、当時寒くなっても気温は一〇度程度。

雪が降ると『遠くの高い山が白くなっている』と大騒ぎになった。

 

魔法ビン持参で山に向かう者もいた。

雪を詰めて帰るのだという。

 

「持ち帰ってどうするんだ」と尋ねたら、

『雪を食べたいんだ』という応えが返って来た。

 

さて、国内商品はなお円安で上げている。

 

この円安が一息つけば、何もかも下がる。

 

売り屋は、売っては踏み、

また売っては踏みの繰り返し。

 

両建てで辛抱している投資家も多かろう。

 

ただその両建ては安い処を売り、

高い処を買っている人たち。

 

これを長パッチという。

ゴムの出来高は特にそれを物語っている。

 

ここでストーンと落ちれば、

売り玉手仕舞いするも、買い玉が残る。

 

さらにドスーンと落ちれば、

この買い玉がヒリヒリ状態。

 

そこで両建ての売りを仕掛け、

更に長パッチの繰り返しとなる。

 

こういう相場で、踏んでは売り、

踏んでは売りを繰り返せるのは、

投資家というよりも、修羅場を掻い潜ったプロ。

 

ただプロとても、

何時までも意地を通すと生き残れない。

 

何年か一度、こういった相場が来る事も、

わきまえておく必要が。

 

東京は降り慣れぬ雪に都市機能が麻痺。

雪の扱いに慣れぬ人は、歩き方も出来ていない。

 

あちらでスッテンコロリン。

こちらの軒先では雪塊がドサッ。

何だか、今の相場と重なる。

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