待つは仁なり 2013年01月10日 (2013.01.10)
松が明けたが、今度は年度末か。
早いと思うなかれ。
何かとせわしない日々は、もう始まっている。
子の日しに都へ行ん友もがな 芭蕉。
十日は初子の日。
正月に入って、初めての子の日を指す。
古来、この日に野外に出て小松を引いたり、
若菜を摘んだりして遊び
「子の日の遊び」と呼ぶと本に書いてある。
今の世に、そんな風情のある光景はない。
この事務所があるビルの前では工事をしている。
何の工事かは知らぬが、大きな音を立てて、
日がな一日、地面を掘り返しては埋めている。
いつ終わるのだろう。
さて、あなたまかせの年の暮れを過ぎ、
松も明け、国内商品は為替まかせの相場となった。
大きな流れは円安傾向だが、目先は円高に振れよう。
85円台は見ておく必要がある。
9月末から上昇基調を維持してきたから、
日柄の面でへとへと。かなりくたびれている。
くたびれた相場は余力があれば
同じ場所で値を維持するが、力が無いと押してくる。
勢いのある相場は押し目も浅い。
押し目待ちに押し目無しともいうが、
こおいう相場で待望の押しが入ったとすれば、
それは意外に深い押しになる。
最初の押し目を買った投資家が
投げた所で押しが終るのも相場。
ゴムは、三〇〇円を割れば、あっという下げで二八〇円台。
そこで買い場になろう。
引き付けて、押し目を買える投資家は
待つことができる。待つは仁なり。
待ちすぎて買えなくなるのもまた相場。
https://www.toushinippou.co.jp/products/detail.php?product_id=22