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森羅万象

食糧安保 対中牽制も支援 (2020.03.12)

10日,日本政府は,ケニア,ソマリア及びジブチに
広がるサバクトビバッタ被害に対し,
750万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定。
世界食糧計画(WFP)を通じて,食料の配布等の支援を実施との発表。
赤い楯も含めて世界中がATM日本に対して砂漠飛蝗化している感。
      
アメリカの農作物の不振とか重ならなきゃ大事には至らないが
中国が甚大な被害を受ける場合には食料品の物流も止まるので
日本の食糧難に直結してるから支援の意味はある。
世界の食料事情の安定は世界の穀物価格の安定であり
コメ以外の穀物の大半を輸入に頼る日本の食料価格の安定になる。
      
エチオピアは中国のアフリカ大陸への進出拠点であり、周辺国にも
経済的に浸透していたが、中国の経済状況が傾き始めてから
エチオピア周辺国への影響力が薄れてきている。
ソマリア、ケニアはアフリカの角でありジプチには自衛隊の拠点を
置かせてもらってるでありように海上自衛隊の中東派遣海域に隣接。
そしてケニア大統領はアメリカに秋波を送り、アメリカは応える形で
ケニアと貿易交渉を始め中国の一帯一路牽制との総合的な外交政策。
飛蝗は口実でアメリカトランプと歩調を合わせているなら安保。
       
もっとも本当にバッタ対策用に金を使ってくれるなら良いが、
中共のハニトラ・マネトラに札束攻勢と天秤にかけて
野放図に日本の援助をつり上げて集る構図が定着しているだけに
日本が援助しても日本より高額な支援してくれる日本の敵国が
アフリカに援助したら日本を再度裏切る警戒感は拭えない。
歴代日本政府がアフリカに無関心すぎた間に多重債務者状態の
アフリカが中国に浸食されてしまったのを、安倍政権になってから
やっと巻き返そうとしてる経緯での750万ドル(8億円弱)は低目。
          
国家会計内訳では円にかかわる消費税増税とドルの外国への援助は
海外に積み上がったドル資産を使ってるだけで全然話が違うとの
説明がなされるが、支援するなら海外資産の買い入れや国内から
国が買い上げたものを増やすなど資金循環提言をと中抜きや流用への
警戒感は今迄の実態から国際機関経由に向くのも当然ではある。
          
しかし安全保障の前半である武力行使回避・抑制の視点からは
中国が食料不足になったら外洋目指して日本侵略の可能性を考慮し
時間稼ぎにしかならなくてもコロナ騒ぎのせいで時間すら惜しい状況。
      
「安倍首相 アフリカ外交強化 年明け訪問伝達へ 対中国牽制 海上安全・資源で協力」
ttps://www.sankei.com/politics/news/130925/plt1309250011-n1.html