昭和の風林史(昭和五七年四月二十七日掲載分)
大掃除済めば買い場探し
小豆は10月の生まれ値あたりから
買ってもよいと思う。
弱気する水準ではない。
小豆相場は次の現象に注目する。
(1)四月23日の
出来高(東西合計二万六千六百枚強)は
昨年十月19日(大底)の大出来高。
(2)大阪自己玉の売り・買い接近(23日)は
昨年10月以来半年ぶりである。
(3)当限新値足は
二月10日天井から13本でピリオド。
(4)大引け足は二月9日から三段下げ。
そして四月1日からの下げ波動も三段。
(5)取り組み東西合計六万五百枚は
今年に入っての最低水準。
(6)下げトレンドを下抜いて
瞬間的に底入れしている。
週間棒は長い長い陰線だった。
高値買い玉が整理された。
相場は底値圏内にとどいたと思う。
当限納会は、暴落。
これは売り方が
利食いを先に済ませているから
買い方が自分で墓穴を深くした。
日柄は、二月天井から55本。
昨年八月天井から十月底までが42本。
Wボトムの十一月大底を付けるまでに
あと26本を要し計68本。
当限は大掃除だ。
大阪など生まれ値(千七百二十円)に
あと百三十円。
ウラルの山高けれども時きたりなば崩る
―である。
三月の大穀チョンボ納会が、
四月納会に影響していると思う。
先限、大穀の依頼で桑名が
80枚の玉を受けざるを得なくなった現象は
〝コミズ〟がかりで、
要するに『気が悪い』。
勝負ごとには、
ほんのささいな現象が大事を招く。
当面は、底入れの作法を見せてくれよう。
ゆっくり見ておくと勉強となる。
ひと相場取った人も、
大きく打たれた人も
本当は休むところである。
夏相場についての考え方を検討してみたい。
●編集部註
モンティ・パイソンという
英国のコメディグループがいる。
1969~1974年にかけて
BBCで放送されたTV番組で一躍人気者になり、
英国のみならず、
今も世界中で人気がある集団だ。
そんな彼らが
聖書の世界をパロディにした映画を
1979年に発表。
これが各国の敬虔なキリスト教徒の怒りを買う。
この作品のラストでは
「Always Look on the Bright Side of Life」
という曲の大合唱で終わる。
「何時でも人生の輝いた部分だけ見ていようよ」
と訳そうか。
82年のフォークランド紛争で
撃沈された英国の戦艦の乗組員達が、
救助を待つ間この曲を歌った。
2012年のロンドン五輪閉会式では、
勝った選手も、負けた選手も、観客も、
全員でこの曲を大合唱していた。