証券ビュー

森羅万象

経験則が邪魔をする         06月12日 (2013.06.12)

何時までも、同じ手口が通用するわけではない

何かと硬くなる頭を、努めて、柔らかくするべし。

利食いは早く、損切りは遅く。

相場で、損をする張り方といわれる。

逆に、損切りは早く、利食いは遅く伸ばすのが、

大儲けする秘訣ともいわれている。

果たして、本当にそうなのだろうか。

相場が保合いに入った時、

後者なら、さしずめ損切りばかりさせられる羽目に陥る。

逆に前者なら、利食いは勿論、

引かされても損切りが遅いため、

いずれ相場が戻ってきて、利食いも出来てしまう。

しかし、この手口が何時までも通用するわけがない。

トレンドが発生したら終わりである

出来の悪い子ほど可愛いという。玉も同じ。

損切りが遅れても

「いずれ戻ってまた利食いできる」と思い込み、

損切りできなくなる。

そして最後に大きくやられる。

ならば、トレンド発生と同時に、直ちに損切りして、

利を伸ばすやり方に転換すれば良い。

などとのたまうなかれ。

トレンド発生を知る頃に、

相場は、はるか彼方に行っている。

まさに言うは易く、行なうは難し。

結局は、経験則が邪魔をする。

過去の成功体験が染み付くと、果敢な判断が取れなくなる。

相場に法則性なし。

つまりは頭を柔軟に、相場を見ろといふこと。

さて、今の国内相場は前者か、後者か。

前者かもしれない。

東京金は4500±250円、白金は4750±250円のレンジか。

ゴムは275±25円といったところ。

レンジ下限に来ている。

5円のリスクをもって250円処を買い、10~15円抜けを狙いたい。