相場格言は自戒の言葉。
箴言、金言、格言となっていく。
「最もよい復讐法は、自分まで同じ行為をしないこと」と
マルクス・アウレリウスは『自省録』の中で書いた。
上にいけない、下にいけない。
そんな相場に動くまで、
何食わぬ顔で待つことが出来れば、それは名人の域である。
相場に大事なのは運、鈍、根である。
しかし、運は己の力ではどうしようもない。
運は、気まぐれにやってきては、
突然逃げ出すものである。
幸運の女神様には後ろ髪がない、
と将棋の米長邦雄さんが言っておられた。
あとで存在に気付いて、
追いかけても、つかむことができない。
ナポレオンは、戦略を練るとき、
常に、運が味方しない事を前提に、作戦を考えたという。
鈍は、目先の動きに目もくれず、どっしり構えろということ。
一旦相場が動き出せば、ゆっくり付いて行く。
利食い焦らず、値動きや、材料に振り回されることなく、
日柄だけを見ておく。
物事に動じない肝の太さ、胆力が、利食いの大きさを左右する。
あとは、根気が続くかどうかの問題だ。
今の金相場は、安値を更新するまで、ジッと耐えているか、
根が続かなければ、
買い玉投げてジッと見ているだけが良いかもしれない。
ドル円相場は、円高基調。
これは国内商品には厳しいものがある。
ゴムは、4月安値を切れば買い玉を諦め、
次のチャンスを探す。
白金は、4750円陰線棒で下抜ければ、
逃げる用意をしておく。