証券ビュー

森羅万象

存在と時間 2013年05月09日 (2013.05.09)

相場はタテ軸とヨコ軸で構成されている

タテは値幅。ヨコは日柄。

どちらも必要不可欠な存在也。

相場が大きく高下すると、

「もう」か「まだ」かとなる。

「もう」ならば、これから幾ら下がるか。

「まだ」ならば、あと幾ら上がるのか。

判るわけがない。

目安はある。ただ、得てしてこんな時、

タテに気をとられ、ヨコを見ていないことが多い。

ドル円相場は、まだ日柄整理が終わっていない。

それだけに、

ここからすんなりと100円超えする相場には見えない。

そもそも、これは、昨年九月の安値77円台から、

三割近くも上げた相場。

古来から、相場格言に「三割高下は一応向かえ」というのがある。

どのような相場も、

三割上げ下げすれば、一つの転換を迎えるものだ。

江戸の御世、牛田権三郎

高下とも五分、一割に従いて二割、三割、向かう理と知れ」と、

で記している。

米相場の格言なので、

時と場合によるが、無視はできぬ金言である。

日柄でも、半年もトレンドが続けば、

ひと相場も終局を迎えよう。

今のドル円相場は、値幅も日柄も、

一局終了を告げる鐘が鳴っている。

為替が円高傾向なら、

国内商品も下げ基調を辿るは自明の理。

白金やゴムは、昨年夏から上げて今年、節分天井となった。

足掛け半年。

その後、三ヶ月調整し、白金は半値押し。

ゴムは三分の二以上の押し。

日柄も、値幅も、調整十分な銘柄は、

もはや、売る相場ではない。

むしろ、押したら買う相場といえよう。

円高で押したところはぼちぼちと買っていきたい。