証券ビュー

森羅万象

なるようになる 2013年05月02日 (2013.05.02)

追えば、逃げる。念じて念じて適うこともない。

相場と長く付き合うには、自然体が一番である。

ぐったりと植えてどれもへちま苗 青夜。

山頭火の句に「糸瓜ぶらりと地べたへとどいた」というのがある

地べた「に」ではなく、

地べた「へ」の、「へ」がよろしい。

地べたに、だと、糸瓜に目的があって、

やっと地べたに、たどりついたになるが、

地べたへ、たどりつくのは、自然であり、勝手に着く。

糸瓜といえば、戦時中、旧制中学の3・4年生は、

台湾に米軍が上陸するというので召集された。

現役の陸軍二等兵(最下位のクライ)で

三コ小隊(独立一コ中隊)で、子供の兵隊にされた。

食べるものは、くる日も、くる日も、

朝夕糸瓜の雑炊である。

寸法の短い38年式騎兵銃と、

ホッチキスの重機関銃で武装し、

黄色爆薬を抱いて、自分で掘ったタコ壷に隠れる。

遭遇戦に備えていたが、

敵艦載機から、機銃掃射ばかり受ける日々であった。

さて、相場の方はといえば、

為替相場の消耗戦が終局に近い

特に、ドル円相場は、もう上に行く力を残していない。

95円を割ってくる相場である。

テレビ、新聞もはしゃぎすぎた。

1ドル=100円が当たり前の如く騒ぎすぎた。

大衆とは愚にして賢なるも欲張りである。

100円超えは暫く時間がかかろう。

円高傾向では、国内商品もジリ安基調。

金、白金はもう一度、戻りを売られて、安値更新か、

それとも踏みとどまるか。

本当の相場は連休明けからはじまる。