証券ビュー

紫玉庵

国家財政の運営が問題 混乱期を経て共存共栄の経済 (2011.07.26)

だから円高   7月27日   紫玉庵

 日本と中国に赤字を支えられる、アメリカ経済。

ギリシャを引き金に、ヨーロッパでユーロ危機。

日本の財政は、増税必至。

中国では、インフレ、格差、汚職の内政問題。

ユーロは

20世紀末、米ドルの崩壊に備えて誕生した通貨。

参加各国の財政政策に

直接、立ち入れなかったため、今、窮地。

ドルは、21世紀に

中国を新たな債券引き受け手に育て上げることで、

延命。

しかも、サブプライムローンで

世界中が過剰信用に。

それが破綻して、リーマンショック。

誰もが、「ドル」は、

ババ抜きの「ババ」と知りながら、これを使った。

表面の穴埋めに、各国が金融緩和。

しかし、アメリカで、

これ以上借金するなと、上限に制限が。

日本では、国債は、

95%が国内の金融機関や企業、個人が保有。

対外的に迷惑をかけていない。

所有している米国債は、全く運用されないまま、

帳簿に記録されているのみで、

日本経済にとって、なんのプラスもなかった。

中国は、国際金融市場で、米国債を運用してきた。

それを背景に、アフリカや中南米にも進出してきた。

今、国内を見れば、21日、東日本大震災の

復興対策資金を含めた、第三次補正予算は、

首相の献金問題で参議院の審議が停止。

これと、アメリカのデフォルト危機が重なっている。

このときの損失は、中国が最も大きくなる。

以上を見ると、

日本円が最も安定。だから、円高。

日本がダメなのは、マネーではなく、

国家財政の運営の仕方そのものが問題。

経済学者ラビ・バトラ博士を思い出す。

  いわく、

「どんなに遅くとも西暦2010年前後までに

資本主義は崩壊するだろう。

資本主義は花火のように爆発する。

その後世界同時大恐慌の混乱期を経て

極東の日本より

共存共栄の経済政策・プラウト主義経済が

産声を上げることになるだろう」