証券ビュー

紫玉庵

決断しない限り(下)           紫玉庵  12月14日 (2012.12.15)

マネー依存から脱却

存続か廃止かで全てが変わる

自分の住む(住みたい)地域が、

地球全体でみて、どれほど貴重であるか、

宝の山なのか、再発見が必要です。

そこでは、

自然と言う生命系での価値もありますが、

人間の営みとしての

文化的価値の再発見が不可欠です。

特に、これまで明確にされてこなかった、

大宝律令以前の歴史事実を

大胆に発掘する必要があります。

日本人とは、

持統が生み出した皇祖神アマテラスを

核にして中央集権化が始まり、

大宝律令による制度化で、

列島内にすむ人間に植えつけられた、

新しい民族意識の人間を指します。

奈良~平安時代でも

多くの史跡がありますが、

今のグローバル化の時代に在っては、

より広範な視野で、私たち日本人が

形成される過程を検証しながら、

列島以外との交流の足跡を追体験することで、

多くの人間との心の交流が始まります。

しかも、原発のあるところは、

どこも本来なら、風光明媚な美しい海岸です。

特に若狭湾の敦賀は、

ツヌガアラシトが303年に到着したところです。

この人物を私はクシャーン最後の王

カニシカ三世と睨んでいます。

以後、若狭から能登・新潟までは

越国と呼ばれ、

奈良にできた倭国とは対抗しながら、

半島の辰韓・新羅と

どんどん交流したところです。

他に有名なものでは、

玄海三号機のある佐賀県唐津から

玄海町があり、

ここは百済の武寧王ゆかりの地です。

まだ大事故を起こしていない原発を

静かに廃炉・解体したあとには、

それぞれの地では、世界中の人間と、

3000年の交流の物語を

追体験できる舞台になるでしょう。

そして、なによりも、今の福島県には

放射能除去に関する国際共同研究施設を

おきましょう

起きてしまった事実を受け入れながら、

どう対処するか。

英知は民間にたくさんある。

しかし、いまある原発マフィアと

一体になった行政の枠組みでは、

そうしたものは、浮かび上がらない、

掬い取れない、集め切れない。

利権をもとめる詐欺師たちに

パチモンが使われたままで、

その予算が食い物にされてしまう

(それを311以後、やってきたのが

仙谷のようだ。

政権が自民党にもどったときは、

今のままでは、甘利政調会長が

仕切ることになるが、この人物は、

利権を強化こそすれ、

解体・解消するとは思えない。)

日本の国家戦略を考える時、

この原発について、存続か、廃止か、で

全てが全く変わってくる。

原発存続は、中央の権限の強化と、

カネによる誘導を

今後も続けることを意味する。

日本を真に再生させるには、

地方の自律・自立と同時に、

個々の国民に、

マネー依存から脱却させる施策を

同時に進めないと、

民間の退蔵しているマネーが

出てこない。生かされない。

高齢者は自分の孤独感解消と

老衰に伴う体力劣化による困難さの解決に

「とにかく、カネが必要だ」

という恐怖感でいっぱいであり、

カネを溜め込むばかりだったが、

彼らが「これがあるなら安心だ」と、

心を許し、その隠し持った資金を、

自分と子孫の未来のために、

自由に使い出さない限り、

日本社会は、活性化しない。

それには、日本国内で

(あるいは海外であっても)、

カネがなくても、その地域で、

一定の役務

(これを各地方政府が住民とともに検討する)を

果たすことを条件に十分にゆとりを持って

人生の最後まで暮らしていける地域を

作り出すこと。

全国各地での

セーフティーゾーンの設置、

被曝した子供の受け入れ

(生活と教育の保障)など、

新規におこなうべき事業は、

あまりに多いが、

原発の廃止が明確化しないと、

こちらに行政の仕組みを変えられない

こうした提案をしている間にも、

巨大災害が起きる恐れがあります。

地方は、一次産業のイノチの現場です。

気づいたものから、できる範囲で、

実践するしかありませんが、

こと政権選択と言う点で言えば、

原発マフィアと一体である自民党では、

これまでのマイナスを隠すことのみが

優先してしまうでしょう。

彼ら(自民党)が

日本中の工務店、建設会社の仕事を作るために、

地中熱ヒートポンプに

関心を向けることがあるのかどうか、

ここも私は注目しています。