証券ビュー

紫玉庵

方舟のチケット   2月13日    紫玉庵 (2012.02.10)

自身の危機に口閉ざす

経済だけでなく政治問題に

司会者

「経済学者の朗さんはこう言っていました。

『我々は米国の危機を好んで評論するが、

自身の危機に対して口を閉ざす。

事実上我々の経済は深刻に病んでいる』

問題は中共政府、

中国の多くの経済学者まで

この問題に敢えて触れません」

 

伍凡

「ええ、他にこれを批判するインテリは

いますが少ないです。

最も典型的なのが茅先生です。

経済だけでなく政治にも触れ、

毛沢東、不動産市場も批判していますが、

どうしょうもありません。

中共の言い方で

『私が貴方を養っており、

貴方は政策の決定者でない、

貴方の言う事は聞かない』

決定者は温家宝、王岐山、李克強なのです。

これらの人は中国のことが分かっています。

でも解決できません。

全ての矛盾が集中しているからです。

不動産、株式市場、

土地財政、債務、輸出、

これらが集中しています」

 

司会者

「最近開かれた全国金融工作会議では、

温家宝が金融改革の8大任務を指示。

これで中国が経済危機の震源地を

避けることは可能でしょうか」

 

伍凡

「不可能です。

温家宝は演技しています、

彼は演技が好きです。

金融会議は5年に一回開かれますが、

8大任務のうち需要な項目を挙げると

『資金を実体経済に投入する、

民間資本の規範化、

地方財務問題を解決する』などです。

この3つだけで大変です。

お金、それは誰のお金なのか。

政府の金を中小企業に投入するのか。

そうであれば、とっくにすべきことです。

遅すぎます。

多くはもうやめましたから、

市場もありません。

実体経済に投入し生産しても、

売るのが問題です。

民営の資本を規範すると言っても、

民営はそれを必要としますか。

温州などは

当初から自分で資本を探し、

投資したもので、

政府が規範したものではありません。

今になって規範すると、

みな逃げてしまいます。

外国に逃げるのです。

次に、15~20兆元の地方債務、

今返すお金がありますか。

口先で解決すると言っても、

どうやって。札を刷りますか。

インフレを招きます。

刷らないと官僚はどう養いますか。

また問題が出現し、

政治問題に発展しかねません。

経済だけではないのです」

 

司会者

「多くの中国人は、

如何に世界を救うのかという心持ちで、

ハリウッド映画『2012』を見たそうです。

しかし本当に訪れた時、

いかに自身を救うのでしょうか。

勿論映画は芸術作品に過ぎません。

皆様が2012年を

無事に過ごせるようお祈りします。

方舟のチケットは、

もしかしたら身近にあるのかもしれません」