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紫玉庵

マッカーサー   11月24日   紫玉庵 (2011.11.22)

11月11日以後変わる世界

ヒロヒト・ファイル公開へ

 

11月11日以後、

世界が変わっているのが、分かります。

戦後に仕掛けられた呪縛が

急速に溶け出しています。

マッカーサーの呪縛です。

コーンパイプをくわえ厚木に降り立った時、

威厳溢れる姿に、多くの日本人は、圧倒されました。

このとき、マッカーサーは、

戦後の日本統治に天皇を

利用することを考えていました。

ポツダム宣言を受け入れたとはいえ、

昭和天皇が退位せず、処罰されなければ、

国家自体が変わったとは誰も思いません。

「神」である天皇が「人間宣言」したとしても、

神格は残り続け、

戦後は、復興の「神」ともなっていました。

「私の身は、どうなっても、国民を助けてほしい」

と言う昭和天皇の発言を受け、

マッカーサーが「我、神を見た」

と言ったという逸話が伝わり始めました。

進駐軍自体が

昭和天皇のもつ神性に、ひれ伏したかのような印象を、

抱くことになりました。

本当に、マッカーサーが言ったのかどうか。

両者は仲がよく、

戦後日本の占領政策をどう進めようか、

話した形跡があります。

これらは「ヒロヒト・ファイル」として、

アメリカに残されています。

2013年に、公開される見込みだと

情報通から聞きました。

マッカーサーとヒロヒトが最初に合ったとき、

天皇であることの意義・意味については、

乃木希輔に受けた教育がもっとも影響しているはずです。

乃木は、山鹿素行の「中朝事実」を

何回も読み込むように教えていました。

しかも、昭和17年2月に、

シンガポールを山下奉文が陥落して

イギリス軍を降伏させたとき、

停戦するかどうか訊かれ、

「勝っているのだから、そのまま、続けろ」

といったのも、昭和天皇だったのです。

一方、当時の国民から見ると、

マッカーサーが来ても、

昭和天皇が退位せず、戦争責任を問われない限り、

「昭和」という時代空間が継続し、

現実に日本列島の上に、

米軍基地がどんとん作られても、

私たちは、戦後の日本が独立国であるかのような

錯覚を続けてきました。

アメリカは、それを利用しました。

日清戦争後に、

大陸への軍事進出をすすめた日本を

特に嫌った華僑・中国人は、

日本が戦後、再軍備することを最も恐れており、

日本占領軍となったアメリカが、

日本に対し、あまりに理想的な「軍事否定」の

「平和憲法」を根付かせたことを、

大いに歓迎しました。

これは、昭和天皇の意志とも重なりました。