証券ビュー

紫玉庵

TPP考   11月25日   紫玉庵 (2011.11.24)

再占領でなく脱占領

日本の国是別次元に入る

 

TPPで、「日本再占領」と

騒ぎ立てる人間が多いのですが、

私は、この交渉を公開させていくことで、

アメリカの横暴を抑えながら、

日本が主体になって、

アメリカの軍事力を、

平和な環境つくりに

使える状況になるのではないか、

と考えます。

東南アジア10カ国がそろっても、

中国の軍事力に勝てず、

日本が加わって海軍力で上回っても、

国是で武器を先行使用ができません。

抑止力としての核ミサイルも持っていません。

中国にとって、

アメリカ軍を、日本の軍事拡張に対する、

ビンの蓋にしてきたのが、

戦後の20世紀までですが、

日本が、東アジアと組んで、

北京政府の膨張を抑えるため、

アメリカを使いだした。

アメリカ自身も、

最大の米国債の引き受け国である中国に、

大いに圧力をかけることができます。

11月11日のTPP参加表明は、

再占領ではなく「脱占領」、

もしくは「超占領」ではないのか。

日本が、戦後、加工貿易の国是から、

別次元に入ったことになるんではないか。

経済成長時代の「お花畑」状態は、

消えていきます。