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企業レポート

水準訂正楽しみ  ktk  4月23日 (2013.04.22)

反転カウントダウン

政策転換に先行し事業再構築

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ktk(3035・JQ) は3、4Q反転。カウントダウンに入った。政策転換に伴う市場環境の好転によるもので、昨年8月2日青雲クラウン完全子会社化を発表。同11月13日の総会以降事業再構築急ピッチ。1、2Q厳しい中で同12月21日新体制が発足した。インフレ2%、デフレ脱却を目指す政策転換に先行。タイムリーに統合を決めたのが印象的。減収を止めるのが最大の課題だけに相当な支援材料になる。2Q連結累計は、純益(負の暖簾代2600万円)を除き計画を下回ったが、営業赤字わずか200万円。主力リサイクルトナーの受注競争に拍車がかかり採算の落ち込みが響いた。しかし、黒字を確保。年37万本(目標50万本)キャパに対し、1本1円レベルのコストダウンが清々しい。極限に達し流れが変わった。90年に立ち上げた製造事業。2020年にかけて伸び盛り。今年、来年踏ん張りどころだ。クラウンの調達・物流ルートに乗ると様変わり。統合効果が表面化する見込み。昨年11月13日から青山社長(48=クラウン現社長)が陣頭指揮。これまで全国23拠点すべて回ったという。伊藤前社長は取締役相談役を引き受け、新社長をバックアップ。毎週「社長通信」がグループに届く模様。結局、営業力が課題という。同社は直販、クラウンが卸。システム統合により双方でルート販売。スキルアップ、マネジメント強化が不可欠になった。管理職を通じて営業全員(推定120人)に落とし込んでいる。

2013年8月期(連結)は、売上高128億9200万円、営業利益1億3200万円、経常利益1億1700万円、純益4600万円の見通し。計画通りだ。配当7円(中間3円)の予定。5月から8月決算になり稼働日数のバランスがとれるという。直近統合が軌道入りしたと考えられ、3Q発表(7月4日)が注目される。リサイクルトナー50万本のほか、はっするネットweb受注率60%(前期49%)、ITソリューション5億円(同2億6400万円)が目標。消費税引き上げの影響を除外したもの。半年、1年後リフレ効果が実体経済に跳ね返るため、4Qと来期1、2Qも好転する見込み。来年、再来年調整運だが、安定しており問題ない。社長も同運で今年の仕込みがモノをいう。22日241円(1株当たり連結純資産535円)で引け水準訂正が楽しみだ。

 

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