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企業レポート

内部固め ユタカフーズ   7月29日 (2011.07.28)

円高とデフレ相手に堅調

親会社より締まって見える

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ユタカフーズ(2806)は底堅い。円高とデフレを相手に比較的堅調。リーマンショック、震災をしのいだ。内需低迷、原材料高、価格競争に呼応するもので、品質管理、人材育成、ローコストオペレーションなど内部固め。前期実績、今期予想を通じて親会社のマルちゃんより締まって見える。1Q発表は、親子そろって7月29日の予定。同社の場合、親会社向けが7割以上。即席麺やチルドなど受託製品を伸ばす一方、液体調味・粉粒体食品など自社製品の糊代も魅力。蒲焼のたれに定評がある。来年2月10年を数える中国の青島味豊調味食品が橋頭堡。一端になり今後の展開が見ものだ。初代運の会社で1976年から親会社傘下。01年粉体調味料工場増設、02年液体調味料工場新設、03年親会社から鳥取工場を取得。基盤インフラはできている。2014年(70周年)にかけてもう一皮むけるところ。今年は動きの中に運があるという。遅咲きだけに面白い。

11年3月期(非連結)は、3%減収、営業・経常利益横ばい、1%減益。見込みより減収だが前期並みの利益を確保した。自己資本比率85.2%。震災から4ヵ月余り、円高40年・デフレ20年を踏まえ、陰の極と考えられる場面。新たな対応を探っている。12年3月期(非連結)は、売上高218億円(1%増)、営業利益17億5000万円(同)、経常利益18億5000万円(2%増)、純益10億9000万円(2%増)の見通し。配当は40円(中間20円)を据え置く予定。設備投資は省エネ・更新6億2000万円(前期3億9800万円)の計画。親会社の創業者が7月14日物故し、9月14日東京でお別れの会がある。親会社は、今年後半若干調整運。処世術に長けている。

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