活気取り戻す MARUWA 11月5日 (2010.11.05)
新製品の成長手がかり
逆回転のリバウンド超える
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MARUWA(5344)は好調。活気を取り戻した。2Q連結累計、予想以上の折り返し。通期でも大幅な上方修正。「来年厳しい見通しが多いが新製品中心に乗り切れる。新規投資を増やす」(神戸社長)という。電子部品関連市場の回復を受けたもので、中国やアジアのデジタル家電、半導体設備投資、ハイブリッドカー、さらにLED照明機器など様変わり。ことにパワーモジュール用基板が活況という。リーマンショックに伴う逆回転のリバウンドを超えるもの。自動車をはじめ5年前から先行投資しているEMC対策部品、石英ガラス、LEDなど新製品の成長が手がかり。典型が照明機器。
2Q連結累計4億9500万円(7%増)、営業損失3900万円だが、4Q需要期を迎え通期20億円(12%増)以上。初の黒字転換が見込まれる。マレーシアに生産子会社を立ち上げ20年。フル操業という。いいポジションにつけており、これから逐一ステップアップ。紆余曲折もあるが、2013年の40周年にかけてピーク(01年3月期最高純益26億3100万円)更新も考えられる。09年3月期7億6900万円純損を計上し、あく抜けしたのが大きい。2Q連結累計は、45%増収、営業利益7・4倍、経常利益4・9倍、純益3・1倍。1Qより2Q角度がついた。海外(約4割)の引き合いが目立ち、円ドル80円、円ユーロ110円に見直した。
11年3月期(連結)は、売上高206億円(34%増)、営業利益30億4000万円(2・3倍)、経常利益31億円(2・2倍)、純益17億円(54%増)の見通し。2円増配し30円配当(中間15円)の予定。設備投資15億円(前期12億円)の計画。次期25ないし30億円の見込み。新製品中心に増強の余地が出てきた。社運は来年上昇気流。夏場過ぎに本格化。強い財運に恵まれる。満足するとブレーキがかかるという。09年9月2450円を戻り高値に押しが浅く、今年5月1772円を安値に倍返し3120円。市場にも10月29日から見直し買いが入ってきた。