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企業レポート

パワーアップ MARUWA   5月6日 (2011.05.06)

先行投資が収穫期入り

増強投資35億円、必要なら追加

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MARUWA(5344)は続伸。リーマンショックを吸収しパワーアップ。先行投資が収穫期に入った。米欧信用不安、円高、大震災などしのぐもので、中国やアジア中心にデジタル機器の需要増、半導体設備投資の回復が手がかり。ハイブリッド車やLED向け省エネ・環境対応の新製品がラインナップしたほか、スマートフォンや多機能端末でノイズ対策に不可欠なフェライトシートが活況。内外情勢が混沌とする中、前期後半から様変わりになっている。受注増に呼応し35億円(前期15億円)の設備投資を表明。必要なら追加する。目玉は化けるとみられるフェライトシート、窒化アルミニウム基板ともに3~4割増強。後者は世界シェア7割といわれ採算もいいため、生産が軌道に乗ると弾みがつきそうだ。土岐工場に増強するクリーンルームも、前期10億円に倍増し今期15~20億円見込むLEDの成長によるもの。今期はセラミック部品208億円(15%増)、照明機器23億円(18%増)の予想。震災の影響は、子会社が計上した2500万円の特損にとどまったという。

11年3月期(連結)は、30%増収、営業利益2.3倍、経常利益2.2倍、82%増益。4期ぶり増収となり、昨年10月28日上方修正したライン上。動向をよくとらえている。12年3月期(連結)は、売上高231億円(15%増)、営業利益35億6000万円(17%増)、経常利益37億2000万円(20%増)、純益22億1000万円(10%増)の見通し。配当は30円(中間15円)を据え置く予定。4月27日発表した続伸予想を好感し、翌28日5年ぶり3035円の高値をつけた。昨年11月5日述べたように、倍返し3120円目前である。13年(40周年)にかけて01年3月期に計上した最高純益26億3100万円更新の運び。社運は今年上昇気流。夏場過ぎ絶好調という。やがてクライマックスがやってくる。

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