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企業レポート

2月に反転  藤久  2月27日 (2013.02.26)

トップ争いが見もの

ソーイングとミシン販売好調

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藤久(9966)は 2月に反転。持ち直した。1、2Q経費見直し、3Q需要期入りしたもので、12日下方修正し底入れ。4Q堅調とみられる。上期3.9%落ち込んだ既存店のリバウンド、下期25(前期同15)を数える出店が新たな手掛かり。期中公取委の下請代金減額問題、厚生年金基金脱退(特損発生)など懸案処理。沈んで見えるがその実明るい。期待先行の円安株高が物語るもので、20年デフレ解消、CPI2%、消費税引き上げなどインフレに変わる潮目。切り返す公算が大きい。2本の編み棒と毛糸玉。いつでも、どこでもできるという手芸。編んで楽しく、着て温かく、贈って喜ばれる。最近「ニットカフェ」が広がってきたという。同社の場合、ソーイングスクールが111(2Q累計)。全店舗450(同)の4分の1になった。ミシン販売が好調で上期5億7000万円、下期6億5000万円の計画。1台2万円として1年に6万1000台さばく勘定。ベテラン社員2人がリードしている。前期10億円レベルに達し、10年スパンで見ると予想外の相乗効果。ハード、ソフト地道な努力の積み重ねが実を結ぶ段階に入った。2012年(創業60年)が節目。これから10年の仕込みが100年企業のインフラになる。今年は夏場以降上昇運。来年にかけて強い運気に包まれるという。後藤社長(55)が同運だけに「相乗効果」も考えられる。

2013年6月期(非連結)は、売上高227億円6600万円(1%増)、営業利益6億100万円(39%減)、経常利益6億1400万円(43%減)、純益5800万円(78%減)に見直した。配当40円(期末20円)を据え置く予定。今年は1983年「トーカイ」1号店から30年、93年のオーナーシステムから20年を数え再構築。ひところ2000円といわれた客単価が1400円に落ち込み反発の気配。株価と同様きっかけ次第で跳ねるところにきた。出店56(前期49)に対し退店21(同39)の計画。前期から中小型店の純増も目立ち拡大均衡に転換。ユザワヤ(非上場)をライバルにトップ争いが見ものだ。旧マイカルを含めピークに50を数えたイオンのインショップが30店舗(2012年12月)。セリア(2782)が成功したように、ブランド戦略がほしいところだ。「ニットカフェ」が名古屋にいくつかできると流れも変わる。客単価1400円で年商220億円を稼ぐ同社の底力を見たいものだ。

 

 

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