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企業レポート

糊代大きい  シロキ  2月20日 (2013.02.19)

2、3月戻し来期反発

トヨタ傘下で比類ない割安感

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シロキ工業(7243)は底入れ。2、3月戻し来期反発。持ち直す公算が大きい。16日、円安を追い風に日本車の世界販売が2年連続最高の見通しと伝えられたのが手掛かり。国内市場縮小、中国の落ち込み、北米準備費用など昨年10月30日、1月30日下方修正したが、国内のほか中国、北米もひところから持ち直しあく抜けした模様。出遅れた印象だが、12年度立ち上げたローリングプラン(~16年度)進行中。5%成長、連結営業利益率5%、海外売上高50%・連結売上高2000億円(21年度)を目指すもの。5大製品につぐ次世代製品、国内700億円体制の実現が見ものだ。主力に新製品を投入した10~11年度5%前後の連結営業利益率を確保したが、12年度から端境期に入り3Q連結累計2.6%。引き上げが急務になっている。今年からGM向け最新の軽量ドアサッシを納入する一方、今月22日生産を開始。インドネシア工場でビジネスモデルを確立。中国のほかタイ、インドを結び12年7月設立した「アジア本社」が次世代の顔になりそうだ。同社の魅力は比類ない割安感。東証一部上場企業でトヨタ傘下。19日221円(一株当たり連結純資産385円)の代物。ローリングプランの実績次第で小化け、大化けも考えられる。それも発射台の12年度、翌年度の仕込みにかかっている。インドネシアの場合、3年で黒字転換し4年目から投資回収の見込み。海外案件は「スピードを上げろ」が符丁という。社運は下降中にかかわらず安定しており、松井社長(57)が来年から長大運。16年に70周年を数えるところから市場も注目しそうだ。

2013年3月期(連結)は、売上高1094億円(1%減)、営業利益22億円(58%減)、経常利益23億円(57%減)、純益11億円(54%減)に見直した。配当5円(期末3円)を据え置く予定。設備投資60億円(前期39億円)の計画。3Qまでウインドレギュレータ、ドアサッシ中心にトヨタグループ(14%増)が圧倒。来期弾みがつきそうだ。国内は既存5工場に東北を検討。700億円体制急ピッチ。海外と連動しローリングプランの連結売上高1400億円(16年度)をモノにする構えだ。海外に出て活躍したい若者が現れたらどんどん採用するという。同社は糊代が大きいだけに夢がある。

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