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企業レポート

2ケタ続伸  ウッドF   7月21日 (2010.07.21)

住宅事業が新記録更新

将来を左右するPFI事業

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ウッドフレンズ(8886・JQ)は続伸。連続2ケタの高い伸び。15日発表した決算、見通しを受けて翌16日ストップ高。それでも収まらず20日一時23万円の戻り高値をつけた。リーマンショック、実体経済の落ち込みを通じ稼働率が低下した不動産ポストの一角で異彩を放っている。 主力の住宅事業(前期連結営業利益2.3倍)が名古屋中心に地元の底堅い需要に支えられ新記録になったほか、都市事業(同8%営業増益)も逆風をついて当初から収益確保。愛知県初のPFI事業者になり、07年稼働した森林公園ゴルフ場運営の実績がモノをいっている。いわく、20年の安定経営、資産価値最大化、県と県民に還元を念頭に収益性の高い運営を目指すもの。将来の人材を育成するため、ゴルフアカデミーの開校を予定。PM(プロパティマネジメント)、生活関連サービスなどマーケティングの輪が広がりそうだ。

一方、前期住宅事業の受注573戸214億円(57%増)、受注残も34戸110億円(40%増)と意外なほど好調。販売560戸231億円(40%増)をしのぎ記録更新が続く見込み。09年10月以降、省エネ性能を高めたエコポイント仕様に舵を切った。

前期(連結)は、48%増収、営業利益2.3倍、経常利益3.6倍、純益3.3倍。1月6日、7月13日の修正からも計画線に収まった。何より販売用不動産43億円(39%減)、仕掛同28億円(43%減)に対し有利子負債80億円(37%減)の回転ぶり。収益不動産の売却が実現しすっきりした。

11年5月期(連結)は、売上高345億3600万円(18%増)、営業利益17億9400万円(26%増)、経常利益13億3700万円(17%増)、純益7億1000万円(75%増)の見通し。配当は前期末6000円(4300円復元)に対し1万円の予定。前期特損1億7200万円計上したフォレストノート(連結子会社)の回復が待たれる。15日、取引先のケネディクスが公募と伊藤忠向け第3者割当で最大163億円調達すると発表。前期35億円(構成12%)の取引だが、再び回り出すとみられる。2012年(30周年)にかけて事業確立期。10、11年天の味方なく調整運。PFI事業の進展が将来を左右しそうだ。

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