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企業レポート

第2幕迫る ドミー   7月22日 (2011.07.21)

地場に徹しセンター増強

堰を切ったトヨタの操業再開

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ドミー(9924)はリバウンド入り。第2幕が迫ってきた。リーマンショック、震災に伴う逆回転の反動が見込まれるためで、6月から堰を切ったようなトヨタグループの操業再開を見れば明らか。今年後半、来年前半にかけて上方修正が予想され、ひとまず630円どころが目安になりそうだ。

同社の場合、トヨタの本丸にあたる愛知県三河地区が地盤(前期末34店舗)。前期4Q(3~5月)のはね返りが今期1Q(6~8月)出るとみられ、7月12日の下方修正が転機。今期新店1・改装3(前期同2・同1)、昨年10月の加工センター改装・増強も寄与する見通し。大手や中堅スーパーと一線を画し、95年立ち上げた岡崎の同センターを中核拠点に育て、地場スーパーに徹しているのが最大の魅力。震災後エネルギーをはじめ地域の自立にくみするもので、2013年(創業100年)がターニングポイント。12年後半から13年前半に次の踊り場を迎えそうだ。11年5月期(連結)は、0.4%増収、18%営業減益、0.7%経常増益、49%減益(資産除去債務1億3900万円)。個別では既存店が3%落ち込み、創業来の衣料品が18億円(9%減)に後退。従来売り場の3割を占めていたが、今期から新店・改装対象も1割がめどになりそうだ。12年5月期(連結)は、売上高338億2900万円(2%増)、営業利益4億1200万円(33%増)、経常利益3億3900万円(8%増)、純益1億4100万円(2.2倍)の見通し。配当は10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資6億6100万円(前期9億9200万円)の計画。峠を越したようだ。社運は今年後半絶好調。年明け一服するが2~3月ジャンプという。1913年創業の梶川呉服店がルーツ。1962年衣料品スーパー、87年総合スーパーに脱皮し、2年後100年の節目。国境を越えた時代の変わり目でもある。

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