後半持ち直す アイケイ 1月31日 (2013.01.30)
11、12月の売上高最高
本社移転し新たにスタート
アイケイ(2722・JQ)は安定した。増収減益の折り返し。二つの連結子会社がブレーキ。個別には続伸している。1月8日の修正発表によるもので、前期最高だけに一服の印象。3、4Q改善が見込まれ来期につながる運び。5月31日をめどに本社を大名古屋ビルヂング東隣に移転。一昨年東京支社とグループ会社を銀座1丁目に集約したように、延べ250坪フロアで新たにスタートを切る見通しだ。2027年リニア開通を視野に、12年(30周年)が転機になった。これから10年、通販クライマックス。生協中心に一般・BtoCルート総仕上げ。メーカーベンダーを目指すほか、竹島問題で新規顧客がストップしたスキンフード事業と黒字目前のCRM事業(通話録音システム)再構築。中国、韓国、台湾など海外にも販路が拡大する見通し。飯田社長(57)は会社より早く上昇運に乗っており、3年後会社が逆転しリードを広げる見込み。いいポジションにつけた。2Q連結累計は、9%増収、49%営業減益、同経常減益、94%減益。子会社の誤算が響いたもので、個別でも8%営業減益。開発商品30%(前期25%)を目安にS、A、B、Cランクに分類。S、Aランクのヒット商品が不足気味という。しかし、月次情報によると11、12月の売上高最高。3、4Q需要期とあって後半楽しみだ。通販は次期も堅調な見込みで子会社が持ち直すとピーク更新も考えられる。
2013年5月期(連結)は、売上高123億9000万円(6%増)、営業利益3億円(8%減)、経常利益同(同)、純益1億6000万円(20%減)に見直した。さらに200円増配し期末一本で1800円配当の予定。10年スパンで投資回収期にさしかかっている。ひところ20億円あった「ローカロ」が8億円台に定着。開発商品通じてS、Aランク入りが「ファンつくり」に欠かせない。実現する上で組織力が課題という。来期から機動的な体制になりそうだ。商品、販路、海外をテーマに通販の矛先が焦点。S、Aランク入りが待たれる。30日7万4700円(1株当たり連結純資産8万4931円)で引けたが、1月8日の修正を織り込んだだけにじり高。3Q発表(昨年4月10日)にかけて水準訂正が見込まれる。