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企業レポート

一段と盛り上がる  サーラ住宅  1月23日 (2013.01.22)

求心力取り戻し最高益

需要一巡後施工履歴の時代に

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サーラ住宅(1405)は好調。前期最高益。9年ぶりに求心力を取り戻した。直前期まで赤字だった1Qに利益を計上。仕入れ見直し、施工合理化、工期短縮など徹底した生産性向上が主因。従来4Qの追い込みで決算をつくっただけに様変わりだ。今期一服。前期貢献した分譲マンション(30億円)が抜けるためというが、来期にかけてこれまでにないビジネスチャンス。再び最高益更新も考えられる。昨年12月新政権が打ち出したインフレ、リフレ(通貨膨張)政策によるもの。円安株高をもたらし、2014~15年の消費税引き上げが駆け込み需要を誘発する。バブル崩壊後本格化した外断熱・二重通気工法の普及がモノをいいそうだ。冬、閉じて暖め夏、風を通す原理。09年長期優良住宅先導モデルに採択された。一方、これまで延べ1万7000棟の実績。うち1万3000棟データ管理。今後履歴をもとにメンテナンスがポイントという。リフォーム、中古住宅、スマートハウスなど提案然り。住宅が資産として価値を持てば流通市場が活発になるためで、築50年を目安に点検を実施。巡りめぐってソリューションビジネスにつながりそうだ。昨年からアプローチ。日本の住宅も履歴の時代を迎えるという。1Q発表は3月12日の予定だが、受注好調の模様。昨年推定89万戸とみられる住宅着工が今年90万戸を突破。復興需要、景気対策、さらに住宅減税最大400万円と伝えられるのも追い風。会社は来年から長い上昇運。水谷社長(64)も上昇運途上。否応なくクライマックスがやってくる。

2013年10月期(連結)は、売上高310億円(3%減)、営業利益9億1000万円(25%減)、経常利益7億3000万円(同)、純益5億1000万円(19%減)の見通し。配当30円(中間10円)の予定。配当性向30%が目安で前期(35円)のように増配も考えられる。1Q以降受注増が見込まれ要員を確保する一方、需要一巡後70万戸割れの対応も必要という。地元豊橋では公務員より真面目といわれる会社。愛知県に頼らず自立心旺盛な土地柄がバックボーンになっている。年300戸といわれるキャパに対し今、来期どの程度施主の期待にこたえられるか見ものだ。需要一巡後の軌道修正や施工履歴に伴うソリューションビジネスが次の焦点。2019年(50周年)以降次の半世紀を巡る備えになる。22日727円(1株当たり純資産1192円)で引けたが、上場当時の公募価格(05年12月1250円)に迫るチャンスもありそうだ。一段と盛り上がっている。昨年11月本社屋上に太陽光パネルを設置。自家発電を開始した。12月900kwに達し8年でペイできるという。一戸建て、分譲でも標準装備を目指す。狭小物件のスマートハウスにも成功。ロケーション次第という。

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