薬玉割れた昨年10月 NDS 1月17日 (2013.01.16)
1、2Q最高3Q注目
ポスト光、携帯高速化も材料
NDS(1956)は1、2Q連結最高。昨年10月現商号に改め薬玉が割れた。同11月5、9日の上方修正によるもので、地元名古屋の地下鉄不感知対策工事推定30億円が主因。2Q連結累計受注高439億円(25%増)の一部に相当し3、4Q区間拡大。携帯、ネット接続やメール送受信が可能になる。衆院議員会館や東京スカイツリーに続く手掛かり。頭打ちの光サービス関連工事にひきかえ、モバイルのデータ通信量増加、LTE(高速無線通信サービス)立ち上げ、ソフトバンクのプラチナバンド(新規周波数900MHz)など10年スパンのビジネスチャンス。キャリア3社の通信インフラ増強が支援材料になりそうだ。事実、スマホ普及に伴いデータ 通信量急増。パソコン同様ネット接続が自在なため携帯の10~20倍。利便性が受け世界で年率20、30%増の出荷。米シスコシステムズによると、2016年に現在の8倍になるという。国内でも大容量で高速通信が可能な第3.9世代シフト。ちなみに、今期の設備投資はNTT東西7500億円(4.5%減)に対しドコモ7350億円(1.3%増)、KDDI4500億円(6.7%増)、ソフトバンク6124億円(18.6%増)の計画。同社にとって不足なし。2014年(60周年)が次世代の節目とみられ、前回述べた連結新勢力台頭と並びに一皮むける場面。NTT(9432)は15年(民営化30年)が節目。携帯高速化に対しポスト光回線サービスが新たなテーマ。どこといわず今、来期の仕込みにかかっている。
2013年3月期(連結)は、売上高760億円(5%増)、営業利益22億円(9%増)、経常利益24億円(3%増)、純益12億円(12%増)に見直した。配当10円(期末5円)の予定。3Q発表(2月8日の予定)が注目される。NDSソリューションをはじめブリッジ・モーション・トゥモロー、NDS.TSなど連結子会社の成長が楽しみ。半面、業界トップのコムシスHD(1721)や協和エクシオ(1951)が気になるところ。16日261円(1株当たり連結純資産522円)で引けたが、7月の参院選にかけて水準訂正が始まった。2027年リニア開業に向けて名駅再開発も通信インフラを刺激する。