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企業レポート

明るさ戻り底固め  エイケン  12月26日 (2012.12.25)

新工場立ち上げが主因

案件持ち上がり後半反転待ち

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エイケン工業(7265・JQは底固め。徐々に持ち直す見込み。明るさが戻っている。今年1月建設した第7工場の立ち上げが主因。震災、原発事故、円高など逆風下延べ8億円の大型投資。静岡県が新規産業立地事業費補助金4500万円、御前崎市も同趣旨の補助金1300万円を拠出。地元でも歓迎された。事実、後工程が大幅に好転し使い勝手がよくなったという。償却負担をかぶるものの、高性能オイルフィルター、大型車フィルター、二輪車用フィルターなど拡販に一定のメド。後半幾つか具体的な案件が持ち上がっている模様。前期、震災の影響を受けながら5、7月に上方修正。今期も前半慎重だけに後半、来期にかけて期待をもてる。高止まりしていた鋼材値下がりも支援材料。4、11月に下がったが依然割高という。しかし、前期5000万円程度持ち出しとみられ採算改善に意欲。新工場の塗装、プレス、梱包など内製化と合わせコスト高一巡の印象。このため、新政権に伴う円安を勘案し40%前後占める輸出が鍵を握っている。前期16億5000万円(8%減)に落ち込んだが若干回復。欧州でロシア、アジアではフィリピンの引き合いが多い。円建てだけにプラスに跳ね返りそうだ。燃焼機器は全体の5%を占め、それなりに利益を出しているが、これまで長府や三浦工、旧三洋電と取引。東邦ガスと共同開発したフライヤーが省エネ大賞(2011年)、技術賞(12年)をモノにする腕前。10年越しの復活を見たいものだ。

2013年10月期(非連結)は、売上高46億7000万円(0.3%減)、営業利益1億3400万円(32%減)、経常利益1億4700万円(31%減)、純益8300万円(41%減)の見通し。配当は期末10円(前期11円)の予定。設備投資1億5000万円の計画。償却負担(前期2億5800万円)がピークアウトする見込み。今年、来年調整運。2014年から5年上昇運。早馬社長(55)が今年、来年踊り場だけに踏ん張りどころ。傾注している高性能オイルフィルター、大型車フィルターの伸びが焦点。300トンプレス機械の受注拡大も見もの。消費税二段階引き上げを控え反転待ちだ。25日361円(一株当たり純資産680円)で引けたが、10月16日高値387円が反転の第一歩。今、来期相当な水準訂正が予想される。

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