自動車中心に活気巡る
航空機とIT対応見どころ
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OSG(6136)は好調。予想以上の急回復。今期連結でピークの8割前後まで戻す見通し。再び活気が巡ってきた。自動車中心にIT、精密部品、航空機など切削工具の受注拡大。生産が追いつかない模様で、上海、寧波、台湾、タイ、インドなどアジアの生産能力を増強。グループ売上高1000億円規模のグローバルプレーヤーを目指す中期計画を打ち出した。具体的には、連結売上高900億円、営業利益150億円(2013年度)が当面の目安。1月11日決算発表した翌日、1036円の戻り高値をつけ、その後も高値圏で頑強。今後炭素繊維強化プラスチック加工を口火に、航空機用需要が相当見込まれるためだ。19日、訪米した中国の胡錦濤国家主席がボーイングの航空機450億ドル(3兆7000億円)購入を決めたことも支援材料。2013年まで3年で1兆5000億円納入というからよほどのことだ。
前期(連結)は、30%増収、営業利益75億2400万円、経常利益66億9900万円、純益37億7200万円と予想以上。2、3Q大幅に好転した。直前期45%減収で固定費が増加し円高も響いたが、国内(41%増収)とアジア(42%増収)が急回復。海外売上高が338億円(27%増)にかかわらず、構成比49%(直前期50%)に下がった。タップで世界シェア30%といわれる最大手。新型アイフォン4やスマートフォンの外装加工、iPadの裏面アルミ加工(小径工具)など次世代対応に見どころ。自動車と金型に強く、航空機とIT・デジタル分野もこなし始めた。
11年10月期(連結)は、売上高750億円(8%増)、営業利益100億円(33span>増)、経常利益92億円(37%増)、純益52億円(38%増)の見通し。配当は16円(中間6円)の予定。08年(70周年)を節目に2度目の事業確立期(80周年)にさしかかった。今年の社運を調べると、08年から2年調整明け。春本番の状態という。早々、1Q発表(4月4日の予定)が楽しみだ。