取り組み活発 ダイセキ 4月19日 (2011.04.19)
3期ぶりに成長軌道
15年が次のクライマックス
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ダイセキ(9793)は復調。前期リーマンショックを吸収し今期2ケタ続伸の見込み。3期ぶりに成長軌道を取り戻した。東日本大震災の影響を織り込んでいないが、関西事業所と子会社MCRの能力倍増、遅かれ早かれ復興需要の顕在化が新たな手がかり。子会社の環境ソリューションが前期底入れし、同システム機工も昨年9月中国の大手石化関連SI企業と業務提携。5期ぶりピーク更新を視野に、連結売上高400億円、営業利益83億円(13年2月期)を実現する構えだ。環境、リサイクルを巡る次世代の取り組みが活発。環境ソリューションのほか、07年MCR(鉛のリサイクル)と10年システム機工(大型タンク清掃大手)のグループ入りで弾み。M&A案件も重要なファクターになっている。事実、同社は05年(創業60年)を節目に15年(同70年)まで上昇運。行動力があり適応、要領、財運よし。今年は前半がチャンスといわれる。大震災の人的被害がなく、設備等の損傷も軽微なため、顧客と地域の復興に最大限つくすという。
11年2月期(連結)は、8%増収、11%営業増益、12%経常増益、22%増益と計画線。予想を若干下回った。不動産と製造業案件低迷、法改正に伴う混乱が響いた環境ソリューションの下方修正が主因。個別には上方修正している。12年2月期(連結)は、売上高358億2000万円(14%増)、営業利益62億5000万円(16%増)、経常利益63億8000万円(14%増)、純益34億7000万円(11%増)の見通し。配当は20円(中間10円)を据え置く予定。売上高はピークの96%、営業利益では76%に相当する。関西事業所とMCR増強については前回レポート(昨年10月20日)で述べた通り。これから2年仕込みに入る。環境ソリューションがいち早く急反発したが、トータルでは15年が次のクライマックスとみられる。