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企業レポート

追い上げる ジーフット 9月11日 (2012.09.10)

タイムリーな新体制
売上高3位の靴専門店本格稼働

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ジーフット(2686)は計画線。続伸している。親会社イオンのSPA化推進、ストアブランド整理統合によるもので、4月13日から松井社長(65)中心に新体制。雰囲気が一変したという。2000年の上場当時100億円だった旧ツルヤ靴店と、現在イオン傘下で全国レベル1000億円の同社と最初から制度設計が違う。このため、前回述べたように09年2月ニューステップと合併し3年余りで人事一新。売上高3位のイオングループ靴専門店が本格稼働。労働集約でなく「知識集約」が目玉。現場を第一に店舗と本部の一体化を目指すという。2Q末674店舗。旧マイカル80店舗移管も大詰め。前期災害特損2億円、資産除去債務3億5000万円計上しただけに着実な折り返し。目下店舗2位、売上高3位の同社が今後どう動くか見ものだ。ちなみに、既存店売上高2Q累計102.3%。8月も堅調だったが9月一服の模様。PB比率15.9から18%に上がり採算好転。粗利が42.2%と1.1%改善した。通期出店40(退店20)の計画で不採算店減少。今期13ヵ月と8日の変則決算だが4Q需要期に変わりない。事実上ピーク更新。大幅増益の見込み。気になるのが在庫。前期末196億円に対し2Q末204億円。旧マイカル分を含め今期末どの程度さばくか腕の見せどころ。これといった流行もなく、アスビー、グリーンボックス、フェミニンカフェ三つのブランドに発展的統合。できぱきこなす構えだ。一方、SPA(製造小売)にも意欲。中国以西に川上作戦を展開。PB比率30%を目安に製造委託先を増やすという。

2013年2月期(非連結)は、売上高1000億円、営業利益40億円、経常利益39億円、純益14億円の見通し。修正していない。2円増配し12円配当(中間6円)の予定。ライバルの大手2社もそろって増益を見込んでおり、親会社の予算設定が逐一上がりそうな気配。同社は今年、来年安定運。親会社が今年後半から上昇運だけに引っ張られる。社長が昨年から強い上昇運。見方にもよるが、4月の新体制がタイムリーに決まった印象。10日1010円で引けたが、8月20日1050円まで戻し2年ぶりの高値。ライバル2社にひきかえ、親会社の凄味もうかがえ、追い上げる公算が大きい

 

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