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企業レポート

20日から現地出荷CKD 8月22日 (2012.08.21)

海外生産順次引き上げ

中国の工場移転、拡張本格化

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CKD(6407)は端境期。攻勢に入った。今期連結増収増益を見込み、14円配当(復元2円)を表明。懸案の中国工場移転、拡張計画本格化。8月20日から日本の品質レベルで3次元はんだ印刷検査機の出荷が始まった。電子基板の実装に不可欠で、不良率70%を占める初期工程に投入。位相シフト法を採用し、業界最小レベルにかかわらずトップレベルの高速・高精度を実現した。これまで200台本社工場で生産し、100台中国に輸出していたが、2012年度100台、13年度150台、14年度190台現地で生産し出荷する予定。定価950万円。現在、世界シェア10%。中国で8%といわれ、順調にいけば20%まで上がる見込み。一方、戦略新商品の高速ブリスタ包装機も自動機械の目玉。国内シェア80%超だけに満を持した展開。成長率7、8%台になった中国経済で20%前後という医薬品産業の高い伸び、GMP(医薬品及び同部外品の製造・品質管理基準)改訂も手掛かり。漢方のほか欧米や日本の低分子医薬品も処方され需要増。錠剤やカプセルなど包装機械の設備投資拡大が見込まれるためだ。ざっと日本仕様の6~7割にまとめた印象。定価1億円。世界一厳しい日本の品質を確保し目一杯価格を抑えた。2013年4月出荷予定で初年度10億円、3年後30億円。想定300億円の市場規模に対し当面1割が目安という。さらに、携帯やEVに使われるリチウム電池。二次電池製造システムに同社の空気圧・流体制御システムが組み込まれ、素地を帯状から高速・高精度に巻き上げるリチウム電池捲回機が新たな手掛かり。6月14日紹介したように、グローバル化進行中。海外、成長市場シフトに踏み込んだもの。事実、直近の海外売上高20%に対し、同生産7%の実績を順次20%まで引き上げる構え。来年4月70周年を迎えるだけに、今、来期の仕込みが80周年を左右しそうな情勢。ピッチが上がりそうだ。IQ連結減収減益だが、今年、来年安定運でモノにできる。7月30日、「たぬき学校」復刻版寄贈を発表。いい雰囲気になった。3.11の被災地で子供向け図書が不足していることから、社会貢献の一環として絶版を了解のもと8000部復刻。福島、宮城、岩手の小学校1240校と東海地区の同978校にも贈った。1958年に出版された全国図書館協会推薦。半世紀以上たっても子供たちの共感を呼んでいるという。

 

 

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