ココラフロントが指標
3社合併にかけてひと相場
サーラコーポレーション(2734)は反転。2期目に入った。1、2Q上方修正で折り返し、3、4Q震災と電力供給の制約を勘案して慎重。バランスを取り戻している。2Q連結累計、主力LPG・石油製品の価格改定、輸入車や畜産・ペット事業の営業増益が手がかり。同損失のエンジニアリング・メンテナンス、ホスピタリティ事業が気がかり。3、4Q好転の見込みだが、政府の復旧・復興プログラムや原発事故収束見通しが大幅に遅れ、自助努力に負うところが大きいためだ。復調は事実だが、ココラフロント(豊橋駅前の大型複合ビル)が先行指標。それも、ホテルを含むホスピタリティ事業(2Q連結累計2億5500万円営業損失)の黒字転換が鍵。2012年(持ち株会社に移行10周年)が次世代の節目とみられる。上場している中部ガス、サーラ住宅と一本化。サーラグループ全事業を集約・統合する構え。東三河中心に近隣地域社会との共存を使命とする会社に生まれ変わる。つまり、これから1年で次の100年の足場が決まるわけで、グループ連結売上高約2000億円、従業員約4600人の企業が誕生。おのおの力関係もわかる。それだけに、緊迫した1年になりそうだ。
2Q連結累計は、7%増収、13%営業増益、17%経常増益、77%増益。計画を上回った。11年11月期(連結)は、売上高1280億円(20%増)、営業利益12億5000万円(71%増)、経常利益同(32%増)、純益4.億5000万円(2倍)と修正なし。配当は10円(中間5円)を据え置く予定。設備投資29億6000万円(償却39億3000万円)の計画。峠を越した。社運は今年上昇気流入り。厳しい情勢だが、来年にかけて期待をもてる。震災直後303円を安値に7月7日433円(1株当たり純資産683円)まで戻した。現在、利回り2.4%の水準。3社合併にかけてひと相場ある。