証券ビュー

企業レポート

上々の出足 システムリサーチ 8月7日 (2012.08.06)

1Q早々復活にめど

要員確保し、パワーアップ課題

企業HPご案内

システムリサーチ(3771・JQ)は復調。2期目に入った。1Q連結13%増収。採算も改善している。取引先のIT投資復活を物語るもので、自動車をはじめ工作機械、金融、食品関連などSIサービス(6%増)、保守やアウトソーシングなど既存顧客のソフト開発(25%増)そろって上々の出足。前期2Qトヨタがグループ挙げて震災、原発事故、円高など跳ね返したのがきっかけ。3Q一服したが、4Qから地についてきた。昨年10月、新社屋竣工。翌月業務開始とあって、ひところ気を揉んだが、自己資金(5億円)で立ち上げたもの。トヨタ、東芝、富士通グループで約7割を占める取引先の信頼なしに考えにくい。ちなみに、3日発表されたトヨタの1Q連結60%増収。純益もピークの8割に戻した。2Q以降流動的だが、リーマンショック以降の底力、世界生産900万台(最高865万台)の意向からもピーク更新の見込み。復活にめどがついた。このため、ソリューション・ストックビジネス拡大、スマホ向けweb関連・コンテンツビジネス事業化などパワーアップが課題。前期末連結665人の社員を3年がかり877人(2015年3月期)にする計画。新卒のほか中途通年採用、M&Aにも前向き。現在7割を占める名古屋に対し、東京と大阪にも要因確保。今期から連結売上高93億5000万円、純益4億1400万円(同)の中期プログラムがスタートした。今年、来年調整運だけに仕込み次第。2011年(30周年)が節目になったが、40周年にかけてもうひと山ある。

2013年3月期(連結)は売上高79億5000万円(10%増)、営業利益4億5300万円(46%増)、経常利益4億3200万円(34%増)、純益2億5600万円(50%増)の見通し。配当は期末50円を据え置く予定。最高純益2億9400万円(09年3月期)当時より締まっている。経産省の特定サービス産業動態統計によると、情報サービス業は2012年5月6477億円(3.4%増)。4月(2.0%減)、3月(2.5%増)、2月(1.6%増)、1月(1.5%減)を勘案して抜け出した印象。しかし、予断を許さない。新しい本社のもと人材確保が先決。8月7、8日名古屋(本社7F大会議室)で会社説明会を実施。東京、大阪でも予定している。6日 1000円で引けたが、3月22日の高値1200円を抜くと次の幕が上がる。

>>購読ご案内