メーカーベンダー目指す
子会社成長、海外にも販路拡大
アイケイ(2722・JQ)は続伸。10年ぶり脱皮、羽化とみられる状態。ピーク更新の見通し。次のビジネスモデルを固めた。3期目を数える連結経営によるもので、主力の通販がベンダーからメーカーベンダー目指して川上遡上。美容と健康に特化。中長期自社開発品60%(前期25%)を打ち出した。BtoBtoCルート、BtoCルートを踏まえ中国、韓国、台湾など海外準備室を6月に立ち上げ。今秋稼働する見込み。今年5月30年。前期最高だけにステップアップ。連結子会社2、非連結4、関連会社2と連動する仕組み。全国主要都市の駅ビルを対象に中長期80店舗(同23)が目安のSKINFOOD事業。前期取引先が13社(同6)に伸び、黒字転換目前のCRMソリューション事業(通話録音システム)がポイント。早々200円増配を表明している。月次売上高を見ると、6月85%(前期130%)のスタート。震災特需が剥落したもので平準化。それでも増収基調に変わりない。化粧品、アパレル、シューズなど売れ筋。宝石の落ち込みが課題という。生協ルートが前期60%(直前期65%)まで下がり、50%を切ると「ファンつくり」に弾み。今、来期子会社の成長、海外の販路拡大が焦点になりそうだ。
2013年5月期(連結)は、売上高126億6000万円(8%増)、営業利益4億円(21%増)、経常利益同(同)、純益2億4000万円(18%増)の見通し。配当は期末1800円の予定。美容と健康にテーマを絞り遡上。メーカーベンダーに舵を切った。バブル崩壊から20年余り。デフレが定着し、平均寿命がのびる「女性の時代」を迎えた。欧米も債務危機で日本の後追いと考えられる。同社は単体、連結でも女性従業員が圧倒。1人当たり年商1億円の触れ込み。本社の雰囲気も女性がつくり出した。そういえば、昨年5月から東京支社をはじめフードコスメ、アルファコム、コスカが銀座1丁目の京橋三菱ビルに集約移転。延べ150坪に60人ほど小回りの利いた連携に見どころ。男性がそれらしいのはインフレの時で、デフレになると女性の支持なしにモノがさばけない。女性の職場にもってこいの場面になった。10月上旬に1Q発表の見込み。31日7万6000円で引けたが、4月3日13万5000円まで戻し、リーマンショック前の水準を突破。利益が出ると居どころも一変する。