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企業レポート

今、来期正念場 ドミー 7月26日 (2012.07.25)

4代100年の仕上げ

次世代対応、5代目も焦点

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ドミー(9924)は堅調。持ち直した。前期3Qからリバウンド入り。トヨタグループの反転と前後するもので、今、来期正念場。ターニングポイントにさしかかる。来年5月、創業100年。次の100年を巡るもので、呉服をルーツに衣料品・総合スーパー4代100年の仕上げ。次世代対応、5代目も焦点とみられ待ったなし。95年開設した岡崎食品加工センターのオペレーション、近隣34店舗の現場力にかかっている。取材では同センター60点、赤字店舗10といわれ改善余地が大きいためだ。愛知県三河地区が地盤でトヨタの膝元だけに新規参入、競合が目立つものの、単に安いだけでは長持ちしない。木曜特売市、日曜新鮮特売市、生活応援割引券のほか、特色あるこだわり商品、前期176品目・全体の4.3%を占めるプライベート商品、株主優待など安心、安全、味、鮮度挙げて地元シフト。前期新店1に手ごたえ。改装3店に客足がそれぞれ1割伸びたという。トヨタの100年まで25年あるが、今後デフレが尾を引き、高齢化に備える上でも提案、営業力が課題。微差が大差になって跳ね返る。前期わずか16億9800万円(5%減)に落ち込んだ衣料にも100年の知恵。売上高総利益率36.6%(食品22%)が1%改善している。定番商品をたどれば、それなりに復活の糸口が見つかるはずだ。

2013年5月期(連結)は、売上高340億5600万円(1%増)、営業利益4億1200万円(8%増)、経常利益3億8200万円(7%増)、純益2億200万円(50倍)の見通し。配当10円(中間5円)の予定。設備投資7億2000万円(前期7億8900万円)の計画。償却に匹敵するもので幸田、山之手、若林店改装によるもの。急成長に伴うスクラップ&ビルドを敬遠し、20年以上存続を前提にドミナント化を進めるのが基本方針。95年立ち上げた加工・物流センターもこれから。3年後20年を数え、同心円状のロジスティクスが70、80点に改善され、赤字店を一掃すると付加価値も一変する。幸か不幸か今年、来年調整運に相当し「次の100年」の仕込み。2014年から長い上昇運。前期特損も一巡した。仕込み次第で流れが変わる。

 

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