前期きっかけ 電話施設 6月20日 (2012.06.19)
連結新勢力が手掛かり
今、来期次第で大幅な水準訂正
日本電話施設(1956)は反転間近。前期きっかけをつかんだ。01年に始まったNTT東西の光サービスが10年越し普及一服。NTT、携帯3社も踊り場に入っているためだ。前回述べたBMT社(売上高約20億円)につぎ3月末連結子会社になったトヨコムシステムズ(約12億円)、今期から持分法対象になる東海エンジニアリング通信も支援材料。連結筆頭でエレクトロニクス、保守メンテのNDSソリューション(約35億円)と合わせ70〜80億円レベルの新勢力が手掛かり。NGNサービスのエリア拡大、スマホ・タブレット端末増に伴うLTEサービスにもつながるもので、震災復興、地デジ移行、モバイル事業者周波数帯再割当など次世代通信に不可欠なステップ。新しい仲間や取引先が内部に刺激を生んでいる。5月11、21日商号(10月1日からNDS株式会社)と一部定款変更を発表したほか、同18日、6月26日付人事異動にも明らか。2014年(60周年)中間、18年を到達年度として中長期グループビジョンを策定。「チャレンジ-2014-18」、中期経営計画「チャレンジ-2014」に具体的な目標を掲げ、実現に向けて動き出した。外部に公表しないところがミソ。衆院議員会館、東京スカイツリーのほかモバイル系や電気系等の工事も芽を吹いている状況。今期も上昇運だけに1、2Q先行すると3、4Q楽しみだ。
2013年3月期(連結)は、売上高720億円(0.3%減)、営業利益18億円(10%減)、経常利益20億円(14%減)、純益8億円(25%減)の見通し。配当10円(中間5円)の予定。足もと繰り越し工事(約3割増)があり活況。採算も改善の模様で8月上旬とみられる1Q発表が当面の手掛かり。後にも先にも2014年(60周年)が最大の節目になりそうだ。このご時世、脱皮しないと死んでしまう。今期NTT西日本の設備投資が3600億円(1%減)程度で頼りないが、NTT、ドコモそろって増収増益の見通し。今、来期60周年の脱皮を前に仕込み場。NTT、一般工事、モバイルなど挙げて区間新が欲しいところ。地元名古屋でも地下鉄やミッドランドの工事が評価されリニア新駅開業(2027年の予定)に生きてくる。毎年創業者(豊田市の本多家)の墓参りを欠かさず律儀なおつき合い。19日249 円(1株当たり連結純資産522円)で引けたが、今、来期次第で大幅な水準が見込まれる。