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企業レポート

踊り場 MARUWA 5月23日 (2012.05.22)

最高益更新を射程圏

今、来期締まるともうひと山

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MARUWA(5344)は踊り場。高原状態。今、来期正念場とみられる。18日ナスダックに上場したフェイスブック、株主還元を表明したアップルが物語るように当面ピークアウト。欧米債務危機の処理を巡り調整が予想されるためだ。現在、伸び悩んだ前期3、4Qの延長上。今期反転を見込む上でも後半がポイントになりそうだ。前期の設備投資57億円(償却18億円)。パワーモジュール、携帯EMC、LEDなど成長3分野に集中しており、グローバルニッチ市場No.1を目指すもの。ことに、スマホや多機能端末でノイズ対策に不可欠なフェライトシート、世界シェア7割といわれる窒化アルミニウム基板3、4割増強に見どころ。当面調整でも後日モノをいうはずだ。チップ抵抗器用基板をはじめ汎用品が30、40%落ち込む中でコア・コンピタンスシフト。一般電子部品底入れ、在庫調整一巡の印象もある。今回は90年稼働したマレーシア工場向けLED一貫生産移管も新たな手掛かり。09年隣接地を取得し10万㎡。手一杯の土岐工場にひきかえ倍の規模。今後10、20年同社の次世代拠点にステップアップしそうだ。2013年(40周年)が最大の節目。収穫期に相当するもので、2012年と並び安定運。反落しても巻き返しを期待できる。今年2月、日銀の追加緩和をきっかけに円高修正。4、5月往って来いになったが、ニクソンショックから40年ぶり円安トレンド入り。同社にとっても中、長期支援材料になりそうだ。

2013年3月期(連結)は、売上高240億円(13%増)、営業利益33億6000万円(15%増)、経常利益35億円(7%増)、純益22億円(5%増)の見通し。配当30円(中間15円)を据え置く予定。設備投資35億円(償却23~24億円)の計画。依然として最高益(01年3月期26億3100万円)更新を射程圏にとらえている。振り返ると、大震災直後の前期連結1Qが初動。福島県下で連結子会社が被災したものの、復興需要の追い風もあり17%増収、57%営業増益。びっくりした。初動を見誤った官邸とえらい違いだ。直近2期先取点、追加点が入った感触で今、来期締まるともうひと山ある。22日2702円で引けたが、依然として最高益更新の可能性がある。

 

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