評価され底堅い キムラユニティー 5月24日 (2012.05.23)
過去10年脱皮した印象
トヨタ世界販売最高に気合十分
キムラユニティー(9368)は復調。前期2Qから予想以上。5期ぶりリーマンショック前の水準に戻す見通し。9日発表されたトヨタの決算に見合うもので、今期もNLS(ニューロジスティックサービス)・3PLと海外事業が続伸。NLS68億円(前期連結63億5000万円)、海外40億円(同34億円)規模に拡大。人材・兵站の確保が急務になっている。前期連結トヨタ30.6%、同グループ39.5%の構成比。ひところ同グループで60%前後あり、過去10年NLSと海外事業が計100億円レベルに育ち脱皮した印象。2011年に創業130年を数え、次世代のビジネスモデルをつくり出した。戦前、戦後につぐ3度目の事業確立期。前回述べたように、いいポジションにつけ12年も上昇運。3月上振れしたせいか4、5月次の流れを読めないという。しかし、トヨタの連結予想が売上高22兆円(18%増)、営業利益1兆円(2.8倍)とあって気合十分。リーマン前に及ばないが、12年の世界販売が過去最高(07年843万台)を突破する見通し。このため、今期もトヨタグループ事業、NLS・3PL、海外事業に見どころ。車両管理の一括代行業務CMS(カーマネジメントサービス)も重点強化事業になっている。
2013年3月期(連結)は、売上高400億円(5%増)、営業利益14億2000万円(11%増)、経営利益15億7000万円(12%増)、純益9億4000万円(33%増)の見込み。配当20円(中間10円)を据え置く予定。3月16日株主優待制度変更を発表し、500株以上1000株未満を新設。500株以上で2年以上保有の長期区分もつけ、お米券を奮発したところ、前期末の株主数8900人。500株未満が7650人だが、上場時1000人、東証上場でも2000人レベル。株主が顧客になればいうことなし。トヨタブランドの一翼を担い評価されているようだ。1Q発表は8月3日の運び。NLSでTOTO2期が見込まれ、これにつぐ案件が出た時もう一皮むける。23日 698円(1株当たり連結純資産1724円)で引けたが、底堅くなってきた。※10月27日発表された決算にご注目ください。