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企業レポート

構造転換に成功 大同メタル 4月1日 (2025.03.31)

営業利益率伸長が目玉 
次期中期経営計画で巻き返す
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 大同メタル工業(7245)は確り。前期連結計画線。新年度巻き返す見通し。5月発表予定の次期中期経営計画によるもので、2030年グループの目指すべき姿、中期的ロードマップ、変化に対応する体制整備等が主なテーマ。前中期経営計画(2018~23年度)で軸受シェア世界№1を掲げ、連結売上高がピーク更新しただけに、営業利益率の更なる伸長が目玉とみられる。コロナ禍、ウクライナ・中東戦争のほか米関税騒動が蔓延した現状にも正攻法で消化吸収を目指す。関税負担分を価格転嫁で折り合いをつけたい方針。中長期収支改善に弾みをつける構えだ。一例が電動車向けタイのアルミダイカスト事業。単月黒字目前に漕ぎつけ、品質が向上し数量増が見込まれるため、混乱一巡後採算が大幅に好転する見通し。ひところ世界的なEV化に幻惑され、市場縮小が取り沙汰されたものの、直近15カ国43拠点を数えるグローバル企業。顧客第一主義と技術立社で構造転換に成功した。前中期経営計画に伴うもので、自動車用エンジン軸受をはじめ同エンジンを除く軸受、非自動車用軸受、自動車用軸受を除く部品(アルミダイカスト製品、精密金属加工部品)、その他挙げて軸受のバリューチェーンを形成中。今となれば、船舶や大型トラック、データセンターなどで使われる軸受まで視野に入った。次期中期経営計画の方向性について、欧米一流の企業のROE(自己資本利益率)が10~20%に対し前期グループ4.0%。グローバルシェア自動車エンジン用軸受33%、船舶用低速エンジン用軸受70%超。陸から海、空、データセンターなど新規分野開拓がフロンティアになった。第1の柱が既存事業磨き上げ。第2新規事業の創出・育成。第3強固な基盤の確立。第4組織・コミュニケーションの活性化。最初から最後まで軸受にこだわり、2050年世界№1のグローバル企業を目指す旨使命になった。2039年設立100年に相当し、40年皇紀2700年とあって中長期神輿をかつぐところだ。
 第3四半期(連結)は、売上高994億4100万円(2.5%増)、営業利益45億9500万円(13.6%増)、経常利益44億1900万円(18.8%増)、純利益14億7000万円(57.9%増)。2025年3月期(同)は、売上高1310億円(1.8%増)、営業利益60億円(1.4%減)、経常利益57億円(2.2%減)、純利益25億円(2.7%減)と事実上横ばい。配当15円(期末8円)を据え置く予定。設備投資112億円(前期77億円)、償却99億円(同95億円)の計画。米関税騒動に巻き込まれ日本のほか米国も痛手。近隣カナダ、メキシコ、欧州など貿易戦争激化。悲観しても始まらない。残存者利益を考えると、シェアが高いだけに収束後一回り大きくなりそうだ。算命学によると、26年好転。27年取引先が広がる。ポジティブで挫けないという。判治会長(83)が25年快進撃。古川社長(63)は同ワンランク上にアップ。何が起きても対応できる。

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