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企業レポート

人材育成が急務 旭化学 3月11日 (2025.03.10)

調整一巡巻き返し 
タイの生産拠点が次世代を先駆
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 旭化学工業(7928)は連結反転。直近2期最高益の調整一巡。巻き返しに入った。第1四半期(昨年9~11月)13.1%増収によるもので、電動工具部品中心に中国20.7%・タイ60.9%増収がきっかけ。第2四半期自動車部品が続きトータル確り。採算も改善している。昨年11月から3月までトランプ旋風パートⅡ。25代大統領マッキンリーを前例に関税引き上げと領土拡張を目玉に米国ファースト一色。同社も渦中に置かれた。主得意先マキタ(6586)とトヨタグループの影響が大きいためで、2011年タイに立ち上げた第3の生産拠点が次世代を先駆。事業100年(創業1962年)のモデルケースとみられる。戦後の大量生産・消費が一巡し、グローバルサウスによるサプライチェーンをリードする見通し。懸案の人材育成が急務になった。日本は金型世界一でプレス、ダイカスト、プラスチックなど多品種少量生産のかなめ。中小企業が製造業全体の約7割占めるだけにウクライナ停戦後の復興特需然り。100年一度のチャンスといわれる。現在、円安に伴う原材料高、物流費高騰、人手不足が泣きどころ。自動・省人化に取り組み、ロボット取り出しやカメラ検知機能を強化。検査を大幅に短縮し高精度で不良品を検出できるようになった。メーカーと協業しシステムアップ。さらに収益改善が見込まれる。昨年11月の定款改定も新たな材料。事業の一角に無農薬野菜の生産・販売など盛り込みグリーンなイメージ。創業期、第1・第2次成長期をしのぎ一段とオープンになった。品質、開発、一貫生産システムによるもので、一時落ち込んだ電動工具部品が24年3月から増加。新規受注した自動車部品に対し成形機1300トン1台購入。安城工場事務所改修に踏み切り、24年10月研究開発施設(植物工場)を本社内に立ち上げた。創業60周年を巡る現在の3ヵ年計画が10年後の布石。売上高150億円(海外70%)まで視野に入っている。マキタの電動工具充電式・コードレス化・OPE(園芸用機器)の将来性とトヨタグループの全方位ハイブリッド経営も世界中で見直された。2030年度まで13年度比46%CO₂を削減する目標を掲げ、脱炭素にも取り組んでいる。小振りに違いないが、金型業界が製造業の先行指標だけに、近い将来直近2期計上した最高益を上回るのは確実。25年からカウントダウンが始まった。
 2025年8月期(連結)は、売上高85億円(1.9%増)、営業利益7000万円(89.2%増)、経常利益1億8000万円(1.1%減)、純利益1億円(7.5%増)の見通し。配当中間5円・期末未定(前期計12円)。設備投資8億円(前期3億0400万円)の計画。算命学によると、会社は25~26年小康状態。27年後半好調。一大チャンスがやってくる。杉浦社長(57)は26年から運気上昇。人脈が広がる。直近の3ヵ年計画があらゆる可能性を示唆している。

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