第3の創業 IKホールディングス 11月6日 (2024.11.05)
巻き返しパワーアップ
携帯普及期しのぐECの拡大が背景
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IKホールディングス(2722)は巻き返し。第1四半期連結確り。通期続伸の見込みだ。直近2期ピーク更新の反動をこなし採算改善。復元増配(3円)を発表している。ローリングによる中期経営計画「IK WAY to 2027」に伴うもので、韓国コスメのブーストアップ、セールスマーケティング事業強化、EC事業スケールアップに海外再挑戦が骨子。このほか、WWP(ワーキングウーマンプロジェクト)を継続し多様な働き方を推進。次期経営陣育成のためジュニアボードメンバーを選出し研修プロジェクトを実施するなど意欲的だ。6月28日ITソリューション事業(アルファコム)を譲渡する一方、10月11日に子会社プライムダイレクトがEC事業(電子商取引)をフローラ・ハウス(東京渋谷)から譲り受けるなど24、25年ターニングポイント。ピンチを乗り越えチャンスとみられる。前回述べた通り、1982年生協卸売を振り出しに2001年JQ上場。通販・小売店舗卸、TVショッピング、海外、ECなど事業多角化に成功。第3の創業に相当する。ECが楽天グループ設立(1997年)を元年に2030年前後ピークといわれ、携帯普及期(1992~2020年)に匹敵するチャンス。ECの市場規模が国内13兆円(2021年)で普及1割なら3~4割に拡大する見通し。生協中心の通販からメーカーベンダーに脱皮した2012年(創業30年)が転機。グループ全体は会長(68)、個別を社長(54)に改め仕切り直し。15年から次世代設計に一変した。直後、発売3年で累計31万さばいた「温熱ベスト」が大ヒット。直近2期反動を乗り越えEC事業拡大に踏み切った。23年9月に基幹システムを新調しパワーアップ。3期ぶり反転している。算命学によると、2025年快進撃。26年乱気流に注意。27~30年運気好調と出ている。会長と社長が同運で25年明るく元気に石橋を叩いて渡れ。いつも明るくピカピカでいることが条件という。
2025年5月期(連結)は、売上高155億1000万円(10.4%増)、営業利益4億円(17.3%増)、経常利益3億9000万円(14.7%増)、純利益3億円(31.0%増)と慎重だ。配当期末8円の予定。1985年、20年ぶり1万円札が聖徳太子から福沢諭吉に変わり、その後5年好景気。今回も、2024年20年ぶり1万円札が澁澤栄一に変わり、25年から5年好景気という。1300年続く伊勢の遷宮然り。2033年まで10年金座(かねのくら)にあり好況の言い伝え。生成AIの進展もあり、携帯普及期をしのぐECの拡大が背景にある。