5年尻上がり シンポ 10月29日 (2024.10.28)
外部環境の変化に対応
水素式無煙ロースターに挑戦も
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シンポ(5903)はチャンス。連結続伸。尻上がりの見込みだ。国内市場の成熟に伴うもので、人手不足や安全性、カーボンニュートラルなど外部環境の変化に対応。アミ洗浄事業拡大をはじめ自動消火器、海外マーケットなど重点戦略実現に向けて動き出した。8月に発表した5ヵ年計画によるもので、従来の繁盛店づくり、防災、24時間メンテナンスなど拍車がかかる見通し。24年8月着工し18億7000万円投入する旧名古屋工場跡地のアミ洗浄工場(能力150%増)が試金石。25年8月竣工予定で同2月着工を決めた消化装置製造工場6億6800万円も出番待ち。19年4月立ち上げた福岡のアミ洗浄事業が黒字転換に5年かかり採算改善が喫緊の課題。引き締まっている。21年9月、トップをはじめ生え抜きで固めた新体制。コロナ禍、ウクライナ・中東戦争、中国の不動産バブル崩壊などしのぎ直近2期ピークと肩を並べる水準。経済正常化やインバウンド増に対し原材料や水道光熱費などコスト上昇も事実で踊り場とみられる。アミ洗浄事業が深刻化する焼肉店の人手不足と重労働を支援、調理中のアミ交換回数も減らせるだけに肝腎な場面。福岡で蓄積したノウハウが生きてくる。何より、持続可能な製品開発に意欲。化石由来から再生可能エネルギー(電気)にシフトするほか、燃やしてもCO₂が出ない水素式無煙ロースター挑戦も。成功した暁、世界販売に打って出るという。燃焼温度が高く店舗の省エネ化や生産性向上に期待をもてる。5年後の海外認証30(前期末14)、国内同18(同16)が目標。人事評価再構築に取り組み、従業員の健康増進、生産性向上、離職率低下など人材育成に余念がない。この間、研究開発6億円、設備投資26億円の計画。グループ一丸となっている。
2025年6月期(連結)は、売上高75億円(4.0%増)、営業利益12億円(18.2%増)、経常利益12億1200万円(18.5%増)、純利益8億1600万円(23.4%増)の見通し。配当期末40円(前期5円増配)を据え置く予定。外部環境の変化と重点戦略がマッチしており、一つひとつ小さな成功が大きなリターンをもたらす。算命学によると、2025年グループ全体人とお金に好かれ快進撃。物心とも記憶に残る1年という。26年乱気流入り。27年収束すると28年再びチャンスだ。同様に安藤社長(63)は舵取り役として本領発揮。リーダーの能力を存分振る舞える。天の計らいだ。国内市場が人口減少とともに転機を迎え次の流れができた。27日衆院選に続き11月米大統領選、来年7月参院選もありピッチが速い。その都度スピード調整が必要で5ヵ年計画然り。決めた以上やるしかない。前期の連結売上高を見ると、製品29.1%に対し部材品17.0%、据付工事27.1%、その他内装工事20.1%、商品4.1%、アミ洗浄2.6%と本業一筋。国内事業売上高91.1%に対し海外同8.9%に過ぎない。5年後、国内80.0%に対し海外20.0%。アミ洗浄も2.6%に対し11.3%を掲げた。