証券ビュー

企業レポート

上振れに弾み キムラユニ 6月18日 (2024.06.17)

ブランド確立がテーマ 
もう一段上のギアチェンジに入る
企業HPご案内   前回の企業レポート  
 キムラユニティー(9368)は上振れ。前期連結最高益を更新し続伸。弾みがつきそうだ。3月27日発表したグループ「中期経営計画 2026」によるもので、一部未達に終わった「同 2023」が新たな手掛かり。未達の前計画がコロナや半導体不足など連結売上高(5.4%)にとどまり、全員参加によるOne Team経営と既存事業の枠を超えた事業戦略に手ごたえ。営業利益をはじめ数値目標を突破した。一人ひとり採算視点で課題を見つけ出す日々決算活動の浸透が大きい。このため、「同 2026」で基盤構築を足場にキムラブランドの確立が次のテーマ。磨いてきた強みの実践、発信と改革した組織風土の浸透活動。事業領域拡大に向けた人財の育成が焦点。第1四半期ピーク更新中で確りだ。物流サービス中心に自動車・情報・人材サービスその他有機的な繋がりを視野。現場力とITによる拡販や24年問題の対応、体系的に物流を語る人財による新たな価値提供。自社単独で困難な成長戦略を他社と連携して実現するなど国内外呼応している。北米子会社と中南米で豊田通商(8015)の合弁事業が好調。中国子会社は広州健闘に対し天津一抹の不安。現場で鍛えている。前期連結最高益を計上したトヨタが新社長のもとでハイブリッド車を世界に送り出した。異なるものを組み合わせ、掛け合わせてつくられる経過措置。「次の道を発明しよう」という。その点、27年以降全個体電池が車に搭載される見通し。つまり、「同 2026」に将来がかかっている。27年3月期の連結売上高700億円、営業利益53億円、ROE12.0%が経営目標。もうひと山超えるところにきた。財務戦略で具体的な成長投資構想に明らか。次世代型物流倉庫や自動搬送装置、検査ロボットを導入。基幹システム開発に無人搬送機制御、各種解析技術などDX戦略然り。前者が次世代「キムラの顔」といわれる新型物流倉庫。後者は「人」を中心に仕事の仕方を変えるX。手段としてデジタルを活用する。長い助走を必要とするもので、「同 2020」が伏線なら「同 2023」走り。「同 2026」本格化。ロジスティック革命ともう一段上のギアチェンジに入る。
 2025年3月期(連結)は、売上高630億円(2.4%増)、営業利益44億円(7.1%増)、経常利益52億円(6.2%増)、純利益33億円(7.1%増)の見通し。さらに5円増配し60円配当(中間30円)の予定。溌剌としてきた。算命学で社運をみると、24年天と地のメッセンジャー役を担う。過去数年の苦難期を乗り越え、強靭なメンタル、人への思いやり、幸せに生きるための経験知が備わっている。さらに磨きをかけ沈んだ世界に夢と勇気を与える存在。成瀬社長(63)も知恵と知識が暗がりに光を放つ。23年幸運の余波を受け引き続き順調。さまざまな方程式で現実を立て直す能力、答えを実務化するスキルにみんなが期待している。トヨタと同運だけに注目される。※10月24日発表された決算にご注目ください。

>>購読ご案内