次の山も見えた シンポ 5月28日 (2024.05.27)
焼肉業界の市場拡大
名古屋のアミ洗浄事業にかかっている
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シンポ(5903)は堅調。ポジション上昇。尻上がりだ。焼肉業界の市場拡大によるもので大手の一角がリード。国内外、期待を持てる。前回述べたように、2025年1月、旧名古屋工場跡地にアミ洗浄工場稼働の見通し。19年4月立ち上げ黒字転換した九州のアミ洗浄事業に次ぐもので能力推定九州の2.5倍。東日本一円をカバーできる。人手不足と顧客ニーズ、生産性向上にこたえるもので事業拡大に弾み。同洗浄事業を通じて業界の核心に迫る構えだ。21年9月、生え抜きで固めた新体制が地に着いた。22年5月稼働した新名古屋工場(11億円)に次ぐ大型投資。(18億7000万円)。近隣で物理的なロケーション抜群。モノにすると東北や北海道さえ視野に入る。九州のコアが熊本のTSMC(台湾積体電炉製造)なら、東北や北海道も千歳のラピダスが相当し第2次産業の裾野拡大に呼応。さらに脱皮を余儀なくされる。このため、第3四半期の連結売上高55億1400万円(13.3%増)、営業利益8億3100万円(7.2%増)、経常利益8億3600万円(5.9%増)、純利益5億4000万円(0.1%減)とピーク更新ペース。昨年10月、特別奨励金スキーム(自己株式処分型)導入を発表し、全社にインセンティブが広がった。従業員に自社株保有を通じて資産形成、勤労意欲を促すものでタイムリーな試み。国内のほか台湾や香港、北米など海外にも現地代理店を通じて事業拡大につながりそうだ。連結売上高の3分の1を占める無煙ロースターを軸足に部材品、据付工事、その他内装工事、商品、アミ洗浄など焼肉事業を網羅。焼肉店と二人三脚で繁盛店をつくりだす事業。設立(1971)来一徹だ。この上、無煙ロースターのほか無煙調理器、省エネ・空調システム、脱煙・脱臭システムにアミ洗浄を加えた5事業確立が課題。30年デフレの出口で新規投資が動き出しビジネスチャンス。コロナにウクライナ・中東戦争など峠を迎え、新たな局面が予想される中でポジション上昇が目立つ。外食産業の「勝ち組」に焼肉の提案が受けている。傍目には生肉高騰、大手参入、低価格など倒産も事実だが、おいしさを研鑽した長期肥育の榊山牛や焼肉仕立てのレバニラ、客単価3万円の高級店など人気。ファミリー層ターゲットの食べ放題、ひとり焼肉も市場に定着。おいしさとサービス、価格次第でまだまだ伸びるという。大手の一角がリードしているのも、いち早くタッチパネルを採用したり、郊外ロードサイド出店、おせっかいマスターなど独自の提案が受けた。要するに、出来上がっていない。大手5社によらず中小、個人まで幅広い展開。肉質の良さ、国産牛に向けたこだわり、価格設定が低、中、高3段階の食べ放題など進行中。海外でも結構ニーズがある。
2024年6月期(連結)は、売上高67億0400万円(4.9%増)、営業利益10億6000万円(10.8%増)、経常利益16億7000万円(10.0%増)、純利益7億3100万円(7.1%増)と従来通り。期末35円配当を据え置く予定。上方修正を期待できる。算命学によると、24年好調のど真ん中で大活躍。28年運気上昇本格化。次の山も見えた。名古屋のアミ洗浄事業にかかっている。※8月2日発表された決算等にご注目ください。