バランス取り戻す 三谷産業 3月19日 (2024.03.18)
あらゆる仕込み始まる
事業100年ビジネスチャンス
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三谷産業(8285)は連結回復。バランスを取り戻した。第3四半期累計が四半期開示以来最高となり、通期でも修正予想を上回る見込み。中長期ビジネスチャンスだ。前期の下方修正で明らかになった損益改善やプライム上場見直し、アクティブファーマの行政処分など一巡。巻き返しとみられる。元旦早々、能登半島地震であく抜けした。首都圏と北陸、ベトナムを結び6事業再構築。1月30日の上方修正で自動車生産台数増加に伴う樹脂・エレクトロニクス、基幹システム更新や大型ハード案件による情報システムがリード。エネルギーに続き化学品が持ち直すと本物。2028年(創業100年)にかけてビジネスチャンスがやってくる。前回、国内30年デフレ収束が最大の材料と述べた。3~4月17年ぶりマイナス金利解除、34年ぶり5%台の賃上げも伝えられ、主要国で唯一経済正常化に向かう場面。条件が揃ってきた。念のため、中国の不動産バブル崩壊を境にベトナムの動向を探ると、23年のGDP成長率5.05%(22年8.02%)。フランスの植民地時代を通じて日本とパートナーシップがあり、今後一段と伸びる見通し。エヌビデアをはじめ米M7がAIを謳歌しているが、同社もAIの試験・資格としてジェネラリストの検定があり、すでに200人以上合格者(連結3545人)を出した。国内外3拠点・6事業が生成AIで結ばれ、グループ挙げて生まれ変わるところにきた。直近の時価総額248億円(第3四半期連結純資産456億円)、配当利回り2.24%、PER13.38倍、PBR0.54倍に過ぎない。来年3月PBR1倍が市場改革の一環で注目される。21年4月から無期限雇用に踏み切ったこと、また同年6月に独自の非財務的経営指標を策定したのもユニーク。創業100年を目前にベンチャー企業といわしめる所以。17年トップ交代から若返りが目立ち、23年からG検200人以上の合格者も現場で活躍している。この上、ニッコー(5343)が復活し、日本曹達(4041)とアクティブファーマの技術提携契約がものになると次の100年。あらゆる仕込みが始まった。
2024年3月期(連結)は、売上高947億円(4.7%増)、営業利益15億5000万円(58.4%増)、経常利益21億5000万円(25.3%増)、純利益18億5000万円(92.6%増)に見直した。新年度、増収増益を期待できる。算命学によると、23年からポジションが上がり24年ワンランク上に挑戦。30年まで上昇トレンドにある。三谷社長(39)は焦らずマイペース。知恵と知識で光を放つという。能登半島地震に対し石川・富山両県内自治体に義捐金を寄付。飲料や食料など緊急物資、食器や家具など中長期支援。追加支援、被災地支援活動に追われた。新年度に向け意気込みが違う。※4月30日発表予定の決算にご注意ください。