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企業レポート

連結反転巻き返し マルサンアイ 3月5日 (2024.03.04)

設立来最大のチャンス 
体質一変しリバウンドが見もの
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 マルサンアイ(2551)は連結反転。第1四半期黒字転換。巻き返しに入った。前期後半コスト対応本格化。8月豆乳、9月みその価格改定も実現。黒字が定着した。大豆をはじめ、原材料や電力・水道光熱費など原価・販管費の改善によるもので、第2四半期確り。反転の足場になりそうだ。日銀の金融正常化に呼応しインフレと連動。日経平均最高値更新も追い風とみられる。事実、第1四半期6.1%増収、67.8%営業増益、68.4%経常増益、164.8%増益。あく抜けした。昨年11月本社みそ工場閉鎖(25年3月予定)を発表し事業再構築。同時にGoPW(2030年計画)を策定。第4次中期事業計画に事業価値と社会価値の向上を盛り込み着手したばかり。数年後、生まれ変わる見通しだ。事業価値の場合、エリア戦略のほか商品とDX戦略が骨子。社会価値も、人的資本、環境課題、食と健康、イノベーションなど本質に迫るもの。曰く、大地のおいしさから新しい幸せを。昨年12月株主総会で承認された。前期から体質が一変し30年デフレを乗り切ったリバウンドが見込まれる。上場(2001年6月)から23年を数え、若手の成長が人口ボーナス期に相当し最高のポジション。日本がインフレなら世界はデフレに向かう場面で潮目に入った。ルーツのみそ再構築と豆乳の第3次ブームが同時進行。24、25年の仕込みがカギを握っている。本社みそ工場閉鎖に伴い大半在庫処分。生産を子会社の玉井味噌に移管。海外を中国関連会社で生産する見込みだ。関東で人気の無添加生750g「味の饗宴」や純正こうじみそなど原料国産化100%を目指すという。みそ業界4位。第1四半期9.5%減収ながら3600万円営業利益を計上し輝いて見える。一方、豆乳業界2位。シェア過半を占めるキッコーマン(2801)と比較にならないが、同社は中・四国と九州に強く鳥取の子会社次第。関西で圧倒すると関東から声がかかる。スポットであれ「味の饗宴」が新たな手掛かりになった。ホロスコープによると、2月から冥王星が水瓶座に入り現体制転覆の恐れ。180年に一度といわれ、成功体験が大きいと反動もこたえる。国内でみそ4位、豆乳2位なら局地戦でトップに立てる。算命学によると、2024年絶好調。オーバーワークに注意。22、23年の努力が実り続伸と出ている。自分の夢や目標を設定し周囲の目を気にする必要ない。どこまでエネルギーを燃焼できるか勝負という。堺社長(66)も図星。24年飛べない龍。もっと大きくなれと成長の機会を与えられた。これから2年磨きをかけてひと回り大きな龍になれ。天の声とも考えられる。
 2024年9月期(連結)は、売上高311億6800万円(0.7%増)、営業利益3億4200万円、経常利益3億2300万円、純利益2億1400万円の見通し。配当30円(期末)を据え置く予定。上方修正を期待できる。設備投資4億3100万円(前期3億3800万円)、償却12億2200万円(同13億2400万円)の計画。これから2年、第4次中期事業計画に伴う事業価値と社会価値の向上に尽きる。設立(1952)来最大のチャンスがやってきた。※8月1日発表された決算にご注目ください。

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