証券ビュー

企業レポート

踊り場抜け出す 今村証券 9月22日 (2023.09.21)

東西の支店からオーラ 
株や投信、年金など仕込みの段階
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 今村証券(7175)は好調。第1四半期33.9%増収。踊り場を抜け出した。日経平均が33年ぶり高値を更新する一方、22年4月オープンした敦賀支店と19年4月先行した富山支店が巻き返し。東西に触発され本支店に活気が戻っている。市場が堅調なため、株券や受益証券の受入手数料が増加しており、第2四半期も高値圏で確り。日経平均が7月3日の戻り高値3万3753円を抜くと水準訂正に弾みがつきそうだ。19年1月、35年ぶりトップ交代を発表。21年3月期最高益を計上し直近2期調整が一巡した。「失われた30年」を通じて縮小均衡が進む中、人材育成に傾注し14年JQに上場した賜。システム構築から運用まで自前でこなし収益拡大。直近3期健闘し前期純資産が110億円を突破した。10年前の倍に相当する。新規開拓によるもので、5年で1万5000口座(単年度3000以上)を掲げ、21年3月期から経費カバー率80%以上を実現している。北陸№1 の証券会社に安住することなく、地銀に匹敵する経営基盤の確立が使命になった。24年に上場10年を数え、投信積立・NISAの販売促進、新金融商品導入、総合口座開設時の受入書面電子化、引受業務など二の矢、三の矢を放つ構え。このほか、ニッセイと組んだ投信一任運用サービスやバトンズ(本社東京)と中小企業の第三者承継・M&Aを支援するなど案件山積み。前回述べた大熊本証券や長野の業者と「知的財産を活用した企業支援事業」も一環。直接関係ないが、24年3月16日北陸新幹線「金沢~敦賀」が開業するだけに追い風。数年後、日経平均5万円が視野に入り満更でもない。コロナ禍、ウクライナ戦争を乗り越え米国債格下げ、中国不動産バブル崩壊にも動じない。惜しむらくは法人顧客。やがて大きなビジネスチャンスが予想されるためだ。自前主義の限界を物語るもので、新冷戦崩壊後のテーマ。引受業務の発行体を見ると、22年6月サンウェルズ(東証グロース新規公開)、同9月福井県(第5回公募公債)、同12月北陸電力(第363回社債)、同ダイワ通信(東証スタンダード新規公開)と続き材料含み。24年から27年にかけて熊本にTSMC(台湾積体電路製造)、千歳にもラピダスが稼働する見通し。南北でシリコンバレーが回り出すと国内も一変する。製造業の回帰とインバウンドに拍車がかかり内外需回復。やがて好景気が予想される。金利正常化に伴いインフレに呼応。「失われた30年」が逆回転する見込みだ。このため、株や投信、年金、保険、金地金、先物オプションなど仕込みの段階。モズをマスコットキャラクターにペギー葉山(1933~2017)のCMが40年以上。同社のサイトTVCM(5秒)で人気を集めている。算命学によると、同社は自由な発想で境界線を飛び越える。曖昧なことばより行動がすべて。贈り物に真心がこもり行動に嘘はない。24年の運勢をみると、地上に降りた天使。もっと大きくなりなさい。成長の機会を与えられる。これから2年有意義に過ごし、磨きをかけてひと回り大きな龍になる。同様に、今村社長(51)は迷いを乗り越えて天上の星。この道を行くと決めたら超人的なパワー。24年、出番という。沈んだ世界に夢と勇気と希望を支える役目。延べ11のネットワークに東西の支店からオーラが出ていた。※10月27日発表された決算にご注目ください。

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